「どんなものを作ってるんですか」「何を研究されてるんですか」と専門外の人に聞かれて30秒で説明できる言葉は用意しておいた方が良い。しばしばその30秒で次の仕事が決まる。
— 山中俊治 Shunji Yamanaka (@Yam_eye) 2016年11月27日
これは指摘されてハッとなった一言。例えばエレベーターの待ち時間で到着までストレスなく待てるのは2分半だか3分だという話とか、自分が乗ってから実際に動き出すまでは30秒しか待てないとか、「待てる時間」っては状況によってそれぞれ。また昨今では情報過多の時代ということもあり、以前よりも確実に耐えられる時間ってのは短縮されている。「ザッピング」なる言葉も今では当たり前の様式となってしまった。
で、自分の行動様式とか仕事とか趣味趣向についても、できるだけ短く、そして他との差別化が図れるような、そして分かりやすい形で説明できることが求められる......というか必要不可欠になる。専門用語バリバリで話しても普通の人には「なんか小難しそうなことしてる」で終わりになるし、優しく説明しようと数分かけないと語れない内容にしても、途中でストップをかけられるか、話のほとんどは反対の耳から出て行ってしまう。
簡素で短くわかりやすく、そして特徴だった説明。それができるようになれば、そのような文面を覚えておいていつでも語れるようにすると、何らかの機会でそれを用い、新たな出会いがあり、道が開け、可能性が底上げされ、選択肢が増えていくかもしれない。
いわば「30秒の語り」は分かりやすい名刺のようなもの。さっと出せて相手に確実に受け取ってもらえ、その内容を覚えてもらえるもの。そして相手が必要な時にすぐに思い出して連絡が取れるような記憶への刻まれ方をすること。
ちょいと前になるけど【短くまとめることへの価値が高まる時代、という指摘】で言及した、短くまとめることの価値の高さの一例って感じだね。
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