取次大手の日本出版販売の直近半期決算短信 https://t.co/lt5Xwy0Ten 書籍の返本率33.7%、雑誌は40.6%、開発商品(企画、ハウトゥ本とかかな)は38.9% pic.twitter.com/LXL5VoihDG
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年11月22日
取次大手の一つ、日本出版販売の半期決算短信が出ていたのでちょいと目を通す。色々と立て込んでいて手がつけられない状態が続いているのだけど、時間が設けられるようになれば、もう少し詳しく、過去までさかのぼって精査したいネタの一つであり、その具体的な数字が、この返本率。
要は本屋さんなどから中間業者となる取次に返本される本の比率。50%なら、取次から本屋に移送された本の半分が、売れなくて返本される次第。もちろんこの値が少ない方が、本屋にとっても取次にとっても、出版社にとってもハッピー。見方を変えるとこの値が大きいほど、本における需給バランスが崩れている次第。需要が少ないならば出版数そのものを減らすことで、返本率はいくぶん抑えられるはずだから。
......で、直近値としては、タイトルの通り、書籍は33.7%、雑誌は40.6%、関連商品は38.9%。景気動向や対象期間の商品の出来不出来にも結構影響するので、数%のぶれは気にしなくてもいいのだけど、やはり数字としてはあまりよろしいものでは無い。雑誌は10冊本屋に入荷したら3冊半は売れ残り、雑誌に至っては4冊も残る計算になる。
あくまでも平均値ではあるけど、出版不況とか、リサーチの限界とかが見えてくる値には違いない。
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