ナイアンティック社に「運転中はポケモンGo起動しないようにしろ」との要請の件。本当に要請する側が状況を正しく理解していないのか、あるいは何もしないと「事故が起きているのに対応行動をしないのは何事か」とのクレームが殺到するからなのか。行政の場合は特に。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年11月5日
@ocu_p1 @Fuwarin 現実として、時速10km以上が5秒続くとポケモンが出現しない仕様になっています。
— Canyon (@Canyon_Type_R) 2016年11月5日
昨今では「ポケモンGo」関連で事故が起きるたびにその固有名詞が前面に掲げられて伝えられ、そして行政や関連団体、知識人や著名人などが「ポケモンGo」を配信中止にしろや機能制限を加えろ的な声を挙げ、それもまた報じられるとのパターンが良く見受けられる。
加害者側の言及などでプレイをしていた最中の事故であることに違いはないのだけど、なんか伝えられ方やクレーム、意見の方向性が多分に違うような気がしてならない。本当に要請する側が状況を正しく理解していないのか、あるいは何もしないと「事故が起きているのに対応行動をしないのは何事か」とのクレームが殺到するからなのか。行政の場合は特に。
海外で事故が起きると「日本人は居ません」とわざわざ伝えるのと構造的には似ている。ただ今件の場合は、多分に報道の姿勢に責がある、具体的には「ポケモンGoの事故の時だけ殊更に伝えているので、視聴者・読者が認知しやすい」からだという気がしてならない。仮に、スマホ操作中の交通事故に関してすべてをニュースとして同様に公平に報じ、さらに押しなべて操作中のアプリ名を明言すれば、どのような状況になるだろうか。少なくとも同一期間中に生じたスマホ関連の事故を統計的に伝えていれば、「ポケモンGo」へのバッシングのような話にはならないかと。
要は報道の「ポケモンGoが目立つからその事故だけ中心的に伝える。実名も挙げる」との姿勢が、間接的に「運転中はポケモンGo起動しないようにしろ」との要請という、非論理的な話につながってしまう、それどころか後押しをしていることになる。そして報道の姿勢はひとえに自らの懐を温めるため(目立つ、視聴者の目を引く)でしかなく。どこが報道なのだろうか。
あるいは、被害者やその関係者の実名報道を頑なに強行する、報道の権利として主張して止まないのと同じ理由、「読者・視聴者の心に刻むため」の大義名分を理由としているのかな、と。しかしながら刻まれるのは多分に、今の報道の質の劣化、傲慢さの実態だと思うのは当方だけだろうか。
ポケモンGOにシステム変更は求めるのに、高齢者に運転自粛は求めないよねぇ。
— MuraC (@MuraC) 2016年11月5日
ポケGOに文句言うより先に、高齢者の免許更新時テストをちゃんとやるべきなんですよね。
— KGN (@KGN_works) 2016年11月5日
一問毎に回答時間制限かけるだけでも、だいぶん引っかかる(車の運転中は瞬時の判断が必要なので、ここ妥協するのは危険なんだが...)
@KGN_works 高齢者講習と高齢者の3年毎の更新を導入出来たのが奇跡に等しい快挙という、高齢者の権利を制限することには徹底的に抵抗がある国ですからねorz
— konkazue (@konkazue) 2016年11月5日
「車は凶器」である事を考えて、厳格運用してほしいものです https://t.co/PZin66ghzs
— KGN (@KGN_works) 2016年11月5日
数量的、統計的に「ポケモンGo」を抽出して大いにスポットライトを当てる正当性はないのだけど、これにもし何らかの正当性、例えば「最近数が増えている(昔は存在しなかったのだから当然)」「社会的に認知され増えている(人気が出てるのだから当然)」を見出すとするのなら、むしろ高齢者への運転自粛を求める云々の方が先になる。
陰謀論云々はあまり言いたくはないのだけど、やはり叩きやすい、叩かれても反発が来ないものを選んで叩いている感はいなめない。そこにもやはり、「報道」の姿かたちはみえてこないのだけどね。
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