暇つぶしチャットアプリの運営は「かまってちゃん経済圏」をつくるのが重要。
— アプリマーケティング研究所 (@appmarkelabo) 2016年11月1日
なぜなら、話を聞いてくれる「かまってあげるちゃん」は希少種だから。
バランス型「かまうからかまってちゃん」、タコ殴り型「かまうだけかまってちゃん」うまくマッチングする
「ひまチャット」インタビューより pic.twitter.com/8vm9L8kjbf
説明文では「かまってあげるちゃん」との表記があるけれど、これってよく考えてみたら、日常会話における「聞き手上手」ってやつだよなあと理解し、その上で色々と納得させられた話。
チャットも結局のところハードルが低く、会話の場の距離的なハードルが無い井戸端会議のようなもので、その中で参加者が心地よい時間を過ごし、利用を重ねるモチベーションを維持するためには、自分自身が気持ち良いと認識する必要がある。で、多分にこのような場にいるのは、何らかの語りをしたいってのが意識として強い。チャットで暇つぶしをしたいってことは、それなりにおしゃべりをしたい、しかも一方的な情報発信をして反応は別になくて良いわけじゃなく、それなりに聞いてくれる、応答してくれる、できれば同意をしてくれるのを求めているってこと。
以前触れたことがあるかもしれないけど、女性からの質問や相談には明確で論理だった回答で返すより、語りを聞いてそれにうなづき同意する方が求められる、答えを求めているのではなく聞いてくれる対象を必要としているってのがあった。まさにこの「聞いてくれる対象」が、今件での「かまってあげるちゃん」であり、「聞き上手」なのだな、と。
ただ指摘にもある通り、「かまってあげるちゃん」ってのは希少価値。だからこそ、聞き手上手は重宝されるし、能力として身に着けるべきだといわれている。ただ、聞き手上手三級とかいった資格があるわけでは無いので、その人材を見出すのは非常に難しい。
ならばこの「かまってあげるちゃん」を人工知能で生成してしまえば、結構有意義な暇つぶしチャットアプリができるのではないかなあ...という素人考えをしてみたのだけど。まだチューリングテストに合格できるレベルのAIは出来上がっていないし、最初からAIがお相手するチャットアプリとか銘打つと醒めてしまうし、黙って導入すると実態が判明した時にクレームが来る可能性がある。
他方、音声応対式のAIとして名高いSiriなどは、すでに子供のおしゃべりの相手として玩具的に使われているとの事例もちらほら見受けられる。もう少し待てば、チャットアプリにこっそりと加わっていて、実は人工知能でした的なお話が出てくるかもしれない。岡崎二郎先生の「アフターゼロ」にも、それと真逆の話もあったし、ね。
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