初心者向けのお話は「ゼロから」のものが求められる場合も多々ある

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これは以前も似たような話をした記憶がある。橋本治氏の「男の編み物(ニット)、橋本治の手トリ足トリ」で毛糸の買い方から教示した云々ってやつ。ネットスラング的なものとして「いちからか、いちからせつめいしないとだめか?」があるけど、悪意無しに一からどころかゼロから説明した方が良い場合も少なくない。

というより初心者向けのガイダンスを創る際に、いちから、むしろゼロから始めるような手引きって、あるようで実はさほどない。読む人がどの辺のレベルにいるのかの想定ってのは、案外難しいのだけど、同時に軽視されている。小学一年生に入る子供たちはそれなりに日本語を知っているし社会通念も相応に認識しているのが前提なのだけど、仮に日本語も分からず、日本の常識、社会的倫理感も把握していない子供が入学したら、戸惑うことは必至。そのような状況は、どのような初心者にでも存在しうる。


指摘の通り、対象領域が社会一般に普及浸透してくると、当然事前に知っておいて欲しい事、認識してしかるべきことを把握していない人も手掛けるようになるケースが増えてくる。「この話は100のうち最初の10はあらかじめ知っている上で」が暗黙の了解なのに、10どころか5すら分からない人も足を踏み入れる可能性が出てくる。つまり、1から10までの領域をカバーする何かが需要として発生することになる。「あなたが知ってるその事を 相手が知っているとは限らない」ってやつ。

これって色々な意味でのヒントになるよなあ、という気がする。もう少し色々と余裕が出てきたら、手掛けたい分野、試してみたい方向性の一つだったりするんだな、これが。

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このページは、不破雷蔵が2016年11月 2日 07:15に書いた記事です。

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