医療費と高額療養費制度と限度額適用認定証と

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「高額療養費制度」というのは医療費の自己負担上限を定め、一か月あたりにその上限以上の費用がかかった場合、上回った分は保険で担保するよという制度。条件によって色々と上限に違いが生じるし、医療費として換算できないものも多分にある。でも、入院ともなれば多分にかかる費用が、自分の入っている公的保険(健保や国保)で賄ってもらえるのだから、知らないとダイナミック損をする。

他方、この制度ではとりあえず自分で支払っておいて、のちに該当額を計算して申請し、還付される形となる。一時払いとはいえ、巨額になりかねないので負担は大きい。そこで2007年4月からは「限度額適用認定証」という制度が設けられている。これを交付してもらうと、この認定書を差し出すことで、病院での支払いは自己負担の上限額までで済むようになった次第。一時払いの負担がどーんと減る。詳しくは例えばけんぽの【限度額適用認定証について】などを参照してね。

無論この制度は知らないと活用できないし、知っていても申請しないと使えない。「知識は人生を豊かにする」とはまさにこのことを指すわけだ。


高額療養費制度にしても限度額適用認定証にしても、使ったことがある人ならば当然知っているけれど、そうでない人はお金関連の勉強をしていないと、あるいは仕事で知識として学んでいないと、知らない人も多いだろう。無論、容易に情報として取得できる以上、「国は制度を隠している」とか「啓蒙が足りない」などという、一部界隈が声を高らかに挙げそうな話ではない。日ごろの勉強、あるいはアドバイスをしてくれるであろう人脈のあるなしが影響する次第なんだな。

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このページは、不破雷蔵が2016年11月 8日 07:35に書いた記事です。

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