ポストに投函されていた水道業者のマグネットシールの広告で、現象としての「詰まり」を意味する「つまり」が平仮名で書かれているせいか、「つまり・水もれ」が、「すなわち水漏れ」として読めてしまう件について。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年11月15日
漫画や小説など紙媒体における表記で楽しいものの一つに、複数の意味合いをワンフレーズに収める手法がある。書かれている言い回しは一つだけど、横に振り仮名を振って別の読み方を併記して二通りの意味合いを持たせたり、一部をわざと平仮名表記にして、読み方次第で別の読み方、意味が生じるようにしたり。なぞなぞというかからくりというかキネティックタイポグラフィというか。
今件は手元に素材自身があるのだけど、写真を撮ろうとしたらどのようなぼかしや編集をしても、業者が特定されてしまうデザインだったので断念したけれど、水道などの広告としてよく投函されるマグネットシートに書かれていたコピーについての話。「24時間年中無休で対応」の後に大きく「つまり・水もれ」と書いてある。パイプにモノが詰まった意味での「つまり」なのだろうけど、ちょいと読み方を変えて考えると「すなわち水もれ」と読んでしまう。そして一度そう読むと、元々の読み方では読めなくなってしまう。
@Fuwarin 「焼肉屋さかい」を見ると「焼肉屋だから」という意味に捉えてしまいます
— ツチノコ(ネコではない) (@h_at_a) 2016年11月15日
これは結構有名なお話。「...ですから」「...なのです」を意味する「さかい」を、固有名詞と勘違い把握してしまう。この類の面白い読み間違いってあるようでなかなか意識的に見つけることは難しく、それゆえに出会った時には何となく得した気分になってしまう。
まぁでも、意図的にそう読ませることでストーリーを膨らませたり、何かメッセージ性を添えたり、面白くさせるってことが無い限りは、誤読される可能性があるので、自分で文章を書く際には注意したい点でもあるよね。そう読ませるつもりは無かったんだけどな、的なことがあると困るからね。
コメントする