最近、新人漫画家さんから「〆切内に原稿があがらない」と相談されたので、私のスケジュール法を図解します。
— TESCO@漫画素材工房 (@Manga_Materials) 2016年11月17日
大事なのは流動的なやる気ではなく、統計と実績に基づいて「自分の能力を正確に知る」習慣です。
習慣を身につけると、前倒し入稿と早割り印刷が通常運転になります。 pic.twitter.com/QRTB1IUXaS
今件は漫画稼業に関わる話ではあるけれど、この類の方法論は特に漫画に限ったものではなく、順序立てて複数のプロセスを踏みながら作業を成していく物事には、なんにでも通用する話。ビジネスではガントチャートを作るのが一般的だけど......ってああ、そうか。そのような工程を手掛けないでクリエイティブな職に就く人もいるし、最近では直接スケジューラーに入力するので、ガントチャート的なものを創らないケースも多々あるのか。
で、詳しくはツイート内容を見てもらえば良くわかるのだけど。自分の作業工程を細かく仕切り分けし、その実情をカレンダーに書き込んでいく。疲れたりさぼったりして作業をしなかった場合もちゃんと書く。そしてそれを記録に残しておき、統計的なものを創る。
数字化がなされれば、自分の実力、作業能力が明確に把握できるし、改善すべきところも客観的に見えてくる。いつも締め切りに追われるのはなぜだろうということにも、一歩引いて冷静に考えられる。過去の自分と向き合い、将来への参考にすることができる。
これって例えるなら、マリオカートなどのレースゲームで、他人の走行データをゴーストとして並走させて競争する仕組みがあるけど、そのデータで過去の自分の走りを用いるようなもの。自分の走り方を見て、比較して、良いところは継承してさらに磨きをかけ、まずいところは改善を模索する。
ガントチャート云々が面倒くさい、難しいってのは分かる。経験していない人にはちんぷんかんぷんだし、概念的にその類のが苦手な人も多い。けど、マリオカートのゴーストで自分をライバルにするって考えれば、今件でガイダンスされている方法もすっと理解し、手掛けることができるのではないかな。
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