追い詰められてからエンジンがかかる「デッドライン症候群」

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「デッドライン症候群」なる言い回しは厳密には見当たらず、造語的なもの。「先送り症候群」とも呼ばれている。ともかく意味としてはその言葉で覚える印象通りで、アウトのラインが見えてこないとエンジンがかからないというもの。先日【自分との戦いで腕をみがくって本当だったんだ、そのための方法論とは】で言及した、自分の過去の実績を元にスケジューリングを行うスタイルとはまったく逆のパターン。経験則としては良くわかるし、あるある話の筆頭に挙げられるのだけど。

そしてそれを繰り返してしまう理由づけも納得する。追い詰められてクリアすると、その時の達成感、高揚感が非常に甘美なものとして印象づけられ、それをまた体験してみたいと思ってしまうわけだ。ケツひっぱたかれるまでは楽ができるし、何とか終えられればさらに気持ち良い。そして特に計画を立てなくても良い。これは非常にいいスタイル......に見えてしまう。けど冷静になって考えてみると、クリアできるか否かは運しだいではあるし、上手くいかなかったときの保険が全くない。命綱無しで毎回綱渡りをしているようなもの。


で、話は前後するのだけど、似たようなケースに関わる事案と解決模索のやりとりがあったので、合わせて。締め切りに追い立てられないと動けない人はいる。ならば締め切りを増やしてしまえばよい。以前言及した記憶もあるけど、「実践目標は小刻みに」。来月中に1本作品を投稿するってのではなく、今週中にアイディア・プロットをまとめる、来週中にラフを描き終える、3週間目までにペン入れを終える、4週目までに仕上げを終える、的な。小刻みな締め切り設定ならば、スケジュール作成よりははるかに楽なはず。

まぁ、この類の話は何度か繰り返して習慣化しないと、面倒なことには違いない。でもその分、いやそれ以上に色々と楽にはなるし、自分のポテンシャルも今まで以上に体現化されると思うよ。

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このページは、不破雷蔵が2016年11月20日 07:36に書いた記事です。

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