男性が女性をさげすむと大いに叩かれるのに、逆だと許される傾向があるのはなぜだろう

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先日の某国会議員のテレビ中継で、「極めて私の個人的なことに関しては、みなさまの前で話をしようとは思っていない」と言及していた対象を大っぴらに披露し、話をしたくないとはどのようなことだろうかと思ったのと同じ件で。その女性国会議員が夫に対し暴論にも等しい表現を成し、それを高らかに語っていたとの話。まぁ、具体的な表現に関しては上記の指摘で大よそ察してほしい。

で、その指摘の通り、仮にこれが男性国会議員による妻に対するものだとしたら、どうなのだろう。それこそ連日連夜、対象が議員を辞職するか入院するまで叩かれ続けるに違いない(相手がたとえそのケがあり、望んだ行為だとしていても)。男性の女性に対する行為では叩かれ、逆はおとがめなしというのは、少々おかしな気がする(先日の法律の改正案に関し、一部弁護士サイドが「男性への行為は軽微なものだから、その改正案は罪が重すぎる」と反発したのと似たような、妙な感じ)。


以前記事にもしたけれど、立場をそっくり入れ替えて、それが引き続き論調として成立するのか否かを検証することで、問題の有る無しを検証する「反転可能性テスト」ってのがとても大切だと思わせる事案には違いない。

あるいはこれもまた、例のPCに絡んだ話となるのかもしれない。男尊女卑は公平感の上では許されざるべき概念なので、それを肯定する話は徹底的に糾弾される。しかしその逆は笑い話、ネタ、下手をすると自慢話にすら解釈される。...やはり変には違いない。あるいはアレかな。語った議員の属性次第で、これが別の党の女性議員なら、やはり叩かれるのだろうか。それはそれでやっぱり、変な話には違いない。

また、この類の話をすると、「これまでA>Bだったのだから、A<Bを大いに主張し取り入れて、過去とのバランスを取るべきだ」とのご意見を受けることがある。しかしそれは新たな不平等の創生に他ならず、論理的に破たんしている。


ぶっちゃけた話、この類の夫婦関係にあるケースは、ゼロとはいえず、少なからずあるのだろう。ただそれは統計的に取れるものではないし、漫画のネタ程度にとどめるもので、決して実情を披露して良いものでは無い。性関係の方の性癖を公開するのと同じ類の話だから。

おかしいと 指摘をしない 報道も やはりおかしい 思うこの頃

......みたいな。

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このページは、不破雷蔵が2016年11月22日 07:42に書いた記事です。

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