[プレスリリース]
— 国立情報学研究所(NII) (@jouhouken) 2016年11月24日
江戸の文化を現代に取り込む「江戸料理レシピデータセット」を整備~江戸時代の料理本を「レシピ化」し、クックパッドでも公開~https://t.co/VvFQ0qDk57 pic.twitter.com/5GQnUFaFUj
「クックパッド 江戸ご飯」
— 坂本葵 (@aoi_skmt) 2016年11月24日
これですか。江戸時代のおやつや卵料理の作り方が分かりやすく紹介されてる!https://t.co/GexuSnXoon
最近は各国の大使館がレシピを公開したり、研究所まで歴史料理を紹介したりと、クックパッドが面白いことになってるね。
先行記事で「3Dプリンタがあればデータの受け渡しで、体現化したものを自在にやり取りできる」といった話をした。インターネットの普及に伴い、情報は距離を超えることが可能となった。この発想に基づけば、過去の情報をすくいだしてデジタル化できれば、時すら超えることも可能となる。
で、まさにそのような発想なのが、今件の「昔の料理方法の教本」の翻訳化とレシピ化。詳しくはリリースに書いてあるけど、江戸時代の料理教本のうち卵料理部分について、崩し文字を普通の文字化して現代語訳し、さらにその内容を現代風にアレンジしてレシピと化している。
現代語訳しただけでオシマイってわけではないのは、当時は電気製品などあるはずもないし、分量的に無茶があったり明記がされていなかったり、調理方法が違っていたため、そのままで現在に料理を再現しようとすると無理が生じるため。料理の専門家に見てもらい、今風のレシピとしてアレンジした次第。
現代レシピ風にまで書き直したのは、全作品107点中5点のみってのが少々残念ではあるのだけど、面白い話には違いない。味はどうなんだろうなあ、という興味関心が湧いてくる。まぁ、料理の専門家が監修したのだから、食べられないようなものでは無いのだろうけど。当時の味覚の標準を知る意味では良い資料になるだろう。
レシピはいわば料理の設計図。設計図があればだれでも同じものが作れる......わけではないのだけど、距離や時代を超えてモノを体現化できるってのは、やはり素晴らしいお話に違いない。まだ現代レシピ化していないものとかはもちろん、他の時代の料理資料も似たような試みをしてほしいなあ。
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