パトロンはその存在自身が名誉であり見返りであったとの考えと、今の制作活動者の苦境と

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ソーシャルメディアの普及に伴い情報発信が容易になった昨今では、当方も多分に同様の意見を抱いているし、当方自身も辛さを覚えるところもある。ネット界隈での情報発信の仕方がぎこちなく、多分に逆効果になってしまうのだけど、それでも苦境を訴えている様相をみると、色々といたたまれない。自分が石油王ならば......と、普段は冗談話のネタ的な発想でも真面目になって考えてしまうほど。


で、この考え方はなるほど感。「パトロン」って、その存在自身、パトロン行為を成すこと自体が利益であり、結果による投資回収などは求めていないというわけだ。「王様の仕立て屋」に登場するベリーニ伯爵みたいなものかな。他方、スポンサーシステムは基本的に投資リソースの回収が前提となるわけだから、すぐに成果が出ない、あるいは金銭的なリターンが望みにくいものは相手にされなくなる。中間的な立場にエンジェル(投資家)ってのもあるけど、少なくともにほんにおけるエンジェルってのはほとんどがまがい物で、実のところは単なる投資家、スポンサーシステムでしかなかったりする(実体験済み)。


entyがパトロンシステムに近いとあるけど、金銭面での法的問題もある一方で、単なるパトロンではなく、クラウドパトロン的な感はある。また、同じクラウドと名の付くものでは、クラウドファンディングも近いところがあるのかなあ、と。

少額の金銭上のやり取りがもう少しスムーズにできるような仕組みがあればねえ、と思うのだけど。それこそ、お店の募金箱にちゃりんと小銭を入れるような感覚で。同時に、米国のように寄付行為に対して税制上の優遇措置をがっつりと制度化するとか。

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このページは、不破雷蔵が2016年12月 3日 07:57に書いた記事です。

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