好きな作家さんや漫画家さんやイラストレーターの方々が苦しんでるのをネットで見るたびに自分が無力で切なくなる。
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2016年12月2日
ソーシャルメディアの普及に伴い情報発信が容易になった昨今では、当方も多分に同様の意見を抱いているし、当方自身も辛さを覚えるところもある。ネット界隈での情報発信の仕方がぎこちなく、多分に逆効果になってしまうのだけど、それでも苦境を訴えている様相をみると、色々といたたまれない。自分が石油王ならば......と、普段は冗談話のネタ的な発想でも真面目になって考えてしまうほど。
現在の創作活動の大きな難点に「パトロンシステムの崩壊」があると思う。文化が一部の階層の物だった時代は、富裕層によるパトロンシステムが文化の下支えになってて、大衆が主役になった時代は、作品を大衆へ大量頒布するのに必要な資本が利益上げる代わりに支援を行う「スポンサーシステム」だった。
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2016年12月2日
パトロンは直接的な見返りを求めない。スポンサーは費用対効果を考える。前者はパトロンであること自体が名誉で、後者は創作者の作品が投下した資本以上の収益上げなければ継続しない。そして資本の力による頒布経路の寡占が難しい以上、投資効果が見込みにくくなる。スポンサーシステム復活は厳しい。
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2016年12月2日
で、この考え方はなるほど感。「パトロン」って、その存在自身、パトロン行為を成すこと自体が利益であり、結果による投資回収などは求めていないというわけだ。「王様の仕立て屋」に登場するベリーニ伯爵みたいなものかな。他方、スポンサーシステムは基本的に投資リソースの回収が前提となるわけだから、すぐに成果が出ない、あるいは金銭的なリターンが望みにくいものは相手にされなくなる。中間的な立場にエンジェル(投資家)ってのもあるけど、少なくともにほんにおけるエンジェルってのはほとんどがまがい物で、実のところは単なる投資家、スポンサーシステムでしかなかったりする(実体験済み)。
entyはかなり近いものがありますね。個人的には良いシステムだと思います。 RT @Takanashi014: entyあたり近いものがあるでしょうか。 https://t.co/ijUaWBTx1d
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2016年12月2日
entyがパトロンシステムに近いとあるけど、金銭面での法的問題もある一方で、単なるパトロンではなく、クラウドパトロン的な感はある。また、同じクラウドと名の付くものでは、クラウドファンディングも近いところがあるのかなあ、と。
少額の金銭上のやり取りがもう少しスムーズにできるような仕組みがあればねえ、と思うのだけど。それこそ、お店の募金箱にちゃりんと小銭を入れるような感覚で。同時に、米国のように寄付行為に対して税制上の優遇措置をがっつりと制度化するとか。
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