外出する人の割合が過去最低というニュースとその一次ソースと

| コメント(0)
国土交通省が全国の都市で人の動きを調査した結果、家から外出する人の割合が過去最低を記録したことが分かった。


昨年度、調査日に外出した人の割合は平日で80.9%、休日で59.9%と1987年の調査開始以来、過去最低となった。特に20代の休日1日の移動回数は1.43回と70代の1.6回を下回り、若者が以前よりも外出しなくなっていることが明らかになった。


この類の調査は民間企業のリサーチなどでは結構見かけるのだけど(例えば自動車などの関連会社とか)、官公庁で調査が行われていたというのは初めて知って、ちょっと驚き。外出する人が減っているってのは、理由は色々とあるだろうしそれは容易に理解はできるし納得もするのだけど、それが具体的に数字となって表れているってのはとても貴重。「それっぽいよね」だけでなく「この調査で具体的にそうだという結果が出ている」っての方が、言葉としての重みはあるし、色々と考える際に前提の土台が堅硬なものとなる。


で、相変わらずこの類の報道って、具体的にどのような資料が基になっているのかは伝えていないので、色々と調べてようやく突き詰めたのが、これ。「平成27年度全国都市交通特性調査(速報版)」。速報ってことは後ほど詳細データと共に確定報がでるのだろうけど、速報時点でも色々となるほどなー、とかそうだったんだとか、やっぱりなあという感想が次から次へと出てくる。非常に役立つ資料には違いない。

定点観測的な調査のようで、過去からさかのぼった形でのデータも取得できそう。将来チェックをして、他の調査結果や推論の裏付けとなる解析をしたいところではある。ホント、じっくりと精査すれば、論文が山ほど書けそうな内容だよね、これ。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2016年12月27日 06:52に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「レゴのピザショップなどの新作を賜りました」です。

次の記事は「「お年玉は親が預かって貯金」の実態」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30