「真田丸」は、SNSの本格化を受けて、役者さん・スタッフと視聴者の距離がより近づいた大河といえるとは思うんだけど、それは、通常ならマネージャーや編集部が間に入って防いでいた心無い言葉もダイレクトに届いちゃうことを意味するわけで(エゴサしなくても)。これは、今後の課題ですね。
— 丸島和洋 (@kazumaru_cf) 2016年12月24日
具体的にどこまでプラスの効用をもたらしたのか、それは計測する方法が今のところ見つからないし、相関関係の類は探し出せても因果関係を立証するまでには至らないけど。ネットの普及、特にコミュニケーションのハードルを下げたソーシャルメディアによって、作り手と受け手の意思疎通が容易となり、それが作り手のモチベーションのけん引役となっていることは否定できようもない。ツイートにある通り、「真田丸」はその好例といえる。
一方で、指摘されている通り、直接意見がやりとりされるってことは、ノイズ的なもの、アレなもの、ネガティブなものも多分に投げられることになる。ネット界隈のコミュニケーションに慣れている人でも、時折心が折れるぐらいの衝撃を受けることがあるのだから、不慣れな人には非常に厳しいものとなるに違いない。
この問題点に関しては、セルフサーチの結果も合わせ、ポストに投函されたダイレクトメールのようなものだと思えばよいとの考えを提起しておく。ファンレターの類がダイレクトメールでポストにもりもり投函されるけど、それを読むか否かは個人の自由。
取捨選択して、必要だと思ったものに返事をしたり、検証材料として活かせばよい。投函されたものすべてを読み通し、反応する必要は無い。ダイレクトメールと同じなのだから......と考えると、随分と割り切りが良くなるのだよね。いわゆる「スルー力」というところかな。コミュニケーションは強要されるものではないからね。相手が求めてきても、それに応じる必要は無い。葉書のファンレターが届いて「会いましょう」と書いてあっても、すべてに応じる人はいないでしょ? それと同じでしかないわけだ。
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