旧友からの年賀状に「いま蕎麦打ちにはまっております」と書かれていて、ついに同世代にも罹患者が出たかと震えている。
— をかだ (@wokada156) 2017年1月2日
なぜ男達は歳を経ると蕎麦を打ち始めのだろう、
運命か本能か、蕎麦 or die なのか。
俺もいつの日か蕎麦打ち欲に飲み込まれる日が来るのだろうか。
無論謎の組織に強要されているわけでもなければ、レトルウイルスによって蕎麦打ちの必要性をマインドコントロールされているわけでもないのだけど、日本の男性において引退後の老後生活の楽しみの筆頭的な形として挙げられているのが、蕎麦打ちなるもの。タカラトミーからもそれ系のアイテムは登場しているし、いったい何なのだろうかと確かに不思議になる。少し前まではろくろで陶器づくりもそれなりに流行っていた感はあるので、なにかこねこねするのが魂を揺さぶっているのだろうか。
40歳越えると蕎麦打ちと、あとなぜか燻製にハマる男性すごく多いの。燻製キット買ってきて、もう何でもかんでも片っ端からスモークにしちゃうの。 https://t.co/6emRyoC6vb
— 藤本萌々子@2/11阿佐ヶ谷YV (@momoko_f) 2017年1月3日
「男の蕎麦打ちに該当するのが女のパン作り」って見かけて、妙に納得してる。自然酵母とか言い出して菌から育てちゃう。
— 藤本萌々子@2/11阿佐ヶ谷YV (@momoko_f) 2017年1月3日
そういや燻製も結構よく見かけるようになった。「気軽に作れそうに見える」「素材の調達が比較的楽」「自分で完成品を食べられる」「奥が深い、美味いものはすこぶる美味い」辺りか共通点なのかな。あとは家庭菜園とかもあったよね。そして女性はパン作りってのが確かにあるような。女性は他にはお菓子、特に焼き菓子。
パターン化しているとの情報がさらに該当属性の興味関心を引きつけるという、スタンピード現象的なものが起きているだけで、蕎麦づくりや燻製づくり、パンの生成などは特段意味があるものではないのかもしれない。
良いおっさんなのでそば打ち体験したことあるんだけど、数時間かかって、牽いてこねて切って茹でて、さぞやおいしいんだろうと思って食べたら全然美味しくなくて、みんなで「意外と美味しくないんですね」って言い合ってたら講師の方に「そうなんです、製麺機は偉大なんです」
— miruhi (@miruhi) 2017年1月3日
と諭された。
中年男の蕎麦打ち趣味は今に始まったことではなくて、ざっと四半世紀前には既に「部長の蕎麦打ち披露につき合わされて休日返上」といった悲劇があったように思う。プラモよりマシな趣味だとは思うけれども、他人を巻き込む迷惑さでは上を行くだろう。要するに俗物の趣味なのである。
— Bunzo (@Kominebunzo) 2017年1月3日
そして指摘の通り、大抵においては自己満足の領域を超える所はない。時折その範ちゅうを超えて良いものを創る才能が芽生え、そば屋とかベーカリーを開店して第二の人生を楽しむってケースもあるけど。
まぁ、食べ物を創る趣味ってのは、色々な意味で楽しい。昨今では手軽に写真を撮れるから、食べてオシマイではなくて記録も映像としてサクッと残せるのがありがたい。ただし、他人に迷惑をかけないようには心掛けたいものだね。
他方、いったいいつごろから「老後の楽しみは蕎麦打ち、パン作り」ってのが習慣的なものとして語られるようになったのかについては、色々と調べる価値はありそうだ。
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