あえてリツイートはしませんが、経済系の話であやしい主張と共に、それらしいグラフが添付されており、出典元が記載されていない場合、画像検索をすることをお勧めします。今件も含め、当方の経験則の限りでは、主張内容と共に出典元の大半は、某政治団体の機関紙「レッドフラグ」でした。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年1月3日
これは多分に自戒の意味も込めてなんだけど。先日もそれっぽい官公庁の出典として表記された上でそれらしいグラフが添付され、それを元に経済面でのあやしい主張がなされていた。で、普通の人は「公的機関からの出典データということだし、グラフに間違いはないだろう。そのグラフに裏付けされている主張だから間違いないだろう」と、何の疑いも無くすっと信じ込んでしまい、それを他人にも教え広めてしまう。
で、語られている文言に何となく違和感、そして同時に既視感的なパターンの香りを覚えたので、グラフを抽出した上で画像検索をしたら、案の定、某政治団体の機関紙「レッドフラッグ」だった次第(ツイートでは「フラグ」とあるけど、こちらの方がよりわかりやすい)。
ここって一例を挙げても、以前【「軍事費の推移」というグラフで思うもの】で解説したように、防衛費絡みでやらかしをご披露したところ。先日の池上氏のグラフによるお話と、本質的には何ら変わりのない、唾棄すべきレベル。そして語られている文面も、その辺りのバイアスをふっ飛ばしてじっと読み直してみると、首を傾げるレベルだったりする。ごく一面しか語られていなかったりとかね。
どこが語っている、いかなる主張がされているかを問わず。この類のトリック、ワナ的な方法論はよく使われる。繰り返しになるけど、先日の池上氏のグラフが良い例。さらにその池上氏の番組でも使われていたけど、格差とか弱者といったネガティブワードを織り交ぜた方が、そして確証的な素材を出しかつそのソースを明記しない方が(明記してもぱっと見では分からないような形で披露して、実質的にはぼやかした方が)、情報は拡散されやすいのは承知の事実。
他方それが意図的に、プロバガンダ的に繰り返されると、やり方が乱雑になってくる。当然「ああ、これはこんな思惑なのだな」と気が付きやすくなるのだけど、その手法によるものと分かると、大きな嫌悪感を覚えるものではある。
注意する必要があることは言うまでもない。
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