オンラインゲームがサービスの終了と共に全く稼働できなくなり、動画や画像でしかその存在を残せないのに対し、ロムカートリッジ式のゲームが世紀を超えてもガッツリと稼働して遊べる話が相次ぎTW上に挙がるのを見ると、情報の記録保全の媒体に関わる安定性と何ら変わりないなと思ったりします。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年1月6日
女子会翌日はアパートに集まった8人でサターンボンバーマンで対戦、20年以上前のゲームなのに問題なく遊べるというSEGAサターンの素晴らしさw pic.twitter.com/8nECxOLUuR
— キュアまこぴー (@Cure_makopi) 2017年1月4日
先日直接見かけたのはお皿によるセガサターンのゲームでの話ではあったのだけど。昔の家庭用ゲーム機の提供媒体として使われていたロムカートリッジを引っ張り出してきて、昔と同じように遊んでいる情景が定期的にソーシャルメディア上などで披露紹介されているのを見て。今では同じゲームがエミュレーターなどでメーカーから公式に提供されているけどなあ......と思いつつ、何かひっかかるところがあって、色々考えていた時に、ふと頭の中のフックが引っかかったもの。
これ、以前情報の保全性で言及した、媒体そのものが便利になるほど、時間的な保全耐久力とは反比例するってのとまったく同じだな。
オンラインゲームやアプリゲーム、エミュレーターで配信されているソフトの類は、そのサービスが終了すると二度とゲームが立ち上がらなくなる(エミュレーターの場合はハード自身に落としてあり、単体で稼働するのなら話は別だけど)。オンラインゲームのサービスが終了した後に、記録がぶっつりと途絶えてしまうことの危険性は、何度となく記事にした通り。
上で挙げている光媒体(セガサターンの場合はCD-ROMかな)での提供タイトルなら、読み込み部分やお皿そのものの耐久性にやや難はあるけど、保存状態が良ければメーカーが無くなったり提供を終了しても、十年単位で遊ぶことができる。さらにROMカートリッジ様式のゲームなら、内部電池の電池切れでデータのセーブはかなわないかもしれないけど、さらに長時間の保全が可能になる。
ネットの情報は安価で容易く大量の保全が可能だけど、容易に喪失しやすい。SSDは便利で高速性がセールスポイントだけど、ハードディスクと比べて長持ちするかなというと微妙なところ。そのハードディスクも昔のと比べると今のは随分と耐久年数が落ちてる気がする。それらのデジタル情報は、紙媒体と比べると便宜性はけた違いだけど、長期間保全できるか否かの観点で考えると、ちょいとあやしいところがある(量が多すぎてかえって埋もれてしまいかねない、大量に保全できるので一度に吹き飛ぶリスクがある)。長期間の保全を考えると「石」に記録するのが一番かも......というお話と似てるよね。
まぁ、ロムカートリッジの中身が「石」(半導体やIC全般)でできているってのを考えると、色々と興味深いものがあったりする。
コメントする