色の耐候性はいささか重要ですから今後も繰り返し触れる予定です。
— 株式会社石井マーク (@ishiimark_sign) 2017年1月19日
屋外では屋内向けの印刷物ならてきめんに、塗膜の厚いシルクスクリーン印刷ですら長い年数を経たものは一部の色が消えている例も見かけましょう。大事な箇所を赤色で強調した処、結果的に大事な箇所だけが消えるケースも存在します。 pic.twitter.com/GP7E10UiTR
普段は視界に留めるぐらいで記憶には残る事は滅多にない、自治体のポスターとか色々な拠点の注意事項の貼り紙。でも思い返してみると確かにこんな情景は多々見受けられる。赤い部分の消え方が絶妙で別の意味を成してしまい、それがネタとして写真投稿されることは結構あるけどね。
他の色と比較すると確かに赤は目立つ。緊急車両が押しなべて赤を用いているのが良い例。でもポスターで同じようなことをすると、紫外線などの影響で赤色が先に色落ちをしてしまい、しまいにはその部分だけが消えたポスターとなってしまう。注意事項として強調したいのに、その部分がむしろ見えなくなるとは。
とはいえ屋外用に想定した製品ならば「それなり」に長期間、色あせしにくくなっています。
— 株式会社石井マーク (@ishiimark_sign) 2017年1月19日
すなわち「耐候性の選択は適材適所」でありまして、屋内用かつライフサイクルの短い用途であるなら「色の飛びやすい製品」でも安価で適切ともいえますから、まず大切なのは両者を混同しない点にありましょう。
十年~何十年にもわたって使用する表示物であれば、それなりの経年劣化と定期的なメンテナンスは想定せねばなりませんが、メンテナンスと取替えの回数を減らす意味では耐候性は高いにこした事はございませんし、取り替える前提の方が安くつく場合もありますから、そのバランスは奥が深い処であります。
— 株式会社石井マーク (@ishiimark_sign) 2017年1月19日
指摘の通り、経年劣化による色落ちを考慮した仕様のものであれば、色落ちはある程度防げる。でも別途指摘された話によると、コストは数倍、下手をすると1ケタ違ってくるとのこと。それならば一定期間ごとに新しい、差し替える時の状況にマッチする形で新規の者を作った方が安上がりとなる。要は適材適所ということなのだろう。
あるいは色落ちしにくい廉価な赤系統のインク、塗装方法を開発できれば、この辺りの事情は大きな変化をするかもしれないけどね。
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