最低限のカネと引き換えに社会保障のセーフティネットが取っ払われる地獄に直行システムだけどな... / "なぜ働かなくてもお金がもらえる「ベーシックインカム」を導入すべきなのか - GIGAZINE" https://t.co/v3LMFfgyBR
— 多根清史 (@bigburn) 2017年1月24日
当方の本家サイトの記事を参考資料にする形でベーシックインカム(BI)を導入しよう云々との主張ツイートが定期的に流され、それがセルフサーチに引っかかることもあり、少なからぬ数の「ベーシックインカム導入せよ」との話が目に留まる。最近はその頻度が増えたなと思ったら、某国で実証実験がなされることとなり、こんな記事も出ていたのが原因のようだ。
ただ、ツイートなどを見る限り、BIに関する誤解が多分に生じたまま、信じられている感は強い。「「恐らく彼らは『ベーシックインカム、ベーシックインカム、ベーシックインカム』と三度同じ言葉を唱えさえすれば、自分が気になっている社会的問題のすべてが万事解決するものと信じているのだろう」といった感じ。
・誤解されているBI(ベーシックインカム)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年1月24日
現状の社会保障+BI
・実際のBI
BI
現行社会保障では還元されるリソースに高低があるので、均して一律に配布、各種算出の手間を省くが基本。保険に入らず保険料を生活費に回すのと同じ。https://t.co/lmEnwxhd3B
例えば10人が年金を10万円受け取り、さらにその中の1人は医療費補助で100万円が無料となっている。それをBIの考えで均すと、(10×10+100)÷10で、BIは20万となるわけです。この際、年金はBIに転嫁されますし、医療を受けていた人は自費で、となります。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年1月24日
病気などで社会保障の手当を受けない限りは、手取りは10万円から20万円へと倍増します。が、何かあった時には自己責任的負担が大きく増えるわけです。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年1月24日
ちなみにこの場合、「医療費払えなくなったら生活保護で」という考えもありません。分配リソースは社会全体から勘案されますので。なので「地獄」なのですよ。それでも足を踏み外さない限りは、給付金は増えますけどね。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年1月24日
@fuwarin (*´∀`)本来は支援があんまり必要ではない層にまで平等にばら蒔くから帯に短し襷に流しという誰も幸せにならない状態で何かあったら死ぬしかなくなるんだよね。社会保障には生活保護もあれば公的医療保険もあるというのに。そうした負の部分は見ないのがBI論者
— moltoke◆Rumia1p (@moltoke_Rumia1p) 2017年1月24日
で、ざっくりとBIの実情と仕組みを解説してみた。要は社会リソースの不公平......というか非同一感を極力均等化するという仕組み。指摘もあるけど、究極の社会主義に自己責任とも表現できる、ある意味合理的なシステム。リスクが体現化しなければ今までよりもハッピーになれるけど、リスクが生じたら結構地獄。要は二極化。個人で保険に加入すればリスクは減らせるけど、結局それをやるのなら、通常の社会保障システムの方がいいのではということになる。
そりゃ確かに産油国のように予算が有り余る状態なら「現状の社会保障+BI」なんてこともできるのだろうけどね。予算は空から降ってくるわけでは無いのだよね。
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