「継続は力なり」と「正しいかじ取りは欠かせない」の両立の難しさ

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経験則とか過去のパターンの踏襲とか知識の積み重ねとか、時間をかけて経験値をためないと習得できない、到達できない領域ってのは確かに存在する。過去のデータを参照したり、上手い方法を見つけ出してショートカットをはかることはできるけど、始めた次の日に達人となる方法論は存在しない。文章とか他人への伝達が困難だったり、伝達そのものはできてもそれを習得するのにはやはりそれなりの時間と経験が必要な類のノウハウもある。まぁ、相応のレベルに達するのにさほど時間はかからないというやり方はあるのだろうけど。生兵法とか付け焼刃という感じで。

で、あるからこそ、成功と呼ばれる領域に達するまでには、それなりの時間と積み重ねと反復・継続が必要となる。中にはなんかいきなり成功しちゃいました、的な人もいるのだろうけど、それは運によるものだから、羨ましいなとは思えても、参考にはならない。精々「お前の運を分けてくれ」と煤けた背中に向けて絶叫するぐらい。


他方、継続は力なりには違いないけど、その継続している方向性がおかしなものだとしたら、結果が出るとは限らない。どのような努力でも無駄にはならない、何らかの経験として今後に活かされるってのも事実だけど、やはり効率のことを考えると正しい方向に向けて歩いて行った方が、より確実に、早期に、成功の領域にたどり着ける。その点では、正しい方向を見極めるためのセンス、それを会得するのが難しいのならせめてそのセンスを持っている人を探し出し、耳を傾ける、後をついていくぐらいの賢さが必要となる。

事例として挙げられているAmazonも好例の一つ。無論本業のECも堅調で、それがAWSを継続できた主要因ではあるのだけど。恐らくはAmazon自身もAWSがここまでうまくいくとは思っていなかったんじゃないかな。その観点で見ると、やはり種はできる限り多く、多方面に蒔いておいた方がいいのだろう。どの種が確実に実り多きものとなるのか、それを知るすべはないのだから

......まぁ、もちろん、最初から腐ってる種は蒔く必要が無いのはいうまでもないのだけれど。

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このページは、不破雷蔵が2017年1月27日 07:06に書いた記事です。

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