↑ ヤングキングアワーズ2017年4月号
表紙は「僕らはみんな河合荘」。季節感にマッチした柔らかな雰囲気。ただ作品の方は大きな山場を越えてしまって、そろそろ集束しないとなんだか惰性で続いている感は否めず。そのほんわかぶりが良いとの見方もできるけど。
巻頭は「はやめブラストギア」。なんか違和感を覚えると思ったら、カラーに随分と力が入っているようで、見栄えが異様なまでに良い。印刷とカラーのマッチ感が半端ない。さりげに中継にドローンを使っている辺りも今っぽいなあと感心......ってそうか。作品に登場する自転車が実売されるのか。話も色々と盛り上がりを見せているし、いいねえこれ。
「アルペジオ」は交渉話。やり取りのもどかしさと巧みさと。何気ないように見える会話も、非常に練られた上でのものが分かると、ため息しか出てこない。「超人ロック」は聞いたことが無いキーワードが。いくつかの平行軸がつながってきたし、色々と面白そうな展開に。また例のゲームの世界って、要はVRMMORPGの行く先の一つだよね。トリビュート企画のロックは......ああ、そういう発想の展開もあるか。本家では無かった切り口。そのエネルギー転換の方法があるか否かは別として。「MUJIN」も今回はやり取りが「読める」回。いいね、これ。
新連載「アラサークエスト」(天野シロ先生)は巻中カラー。ああ、そういう意味のタイトルね。この切り口は面白い。話の作りが大変だろうけど、先が楽しみ。「聖骸の魔女」は主人公がまたひどい目に。いい加減なせりふ回しでマジな行為をされると結構ビンとくる。「スーパーカルデジアンシアター」はまあ、あれだ。一般人の視点から見ればそんなふうに解釈できちゃうよね、みたいな。
「ドリフターズ」は魔物総攻撃とライダーキック。いやこれは戦隊ものの方かな。「わかる」のページはそれぞれコピーしてスタンプに使いたいぐらい。「ジオブリピンナップ」は距離感のあるシーン。
次号は「マーチャンダイス」が最終回。色々伏線あるし収束できそうにないのだけど。「超人ロック」のトリビュートは太田先生。どんな感じなのか大期待。
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