落ち込んだり気分が沈んだ時に一番ヤバい感情は「面倒くさい」だと思う。これにハマるとしんどい。食事する、ゆっくり風呂に入る、外出する、部屋を掃除する。そういうハードルが高くなる。狂気の作家、平山夢明氏は「面倒くさいは狂うスイッチ」と言っていた。敵は暗い気分じゃない。面倒くささだ。
— たられば (@tarareba722) 2012年11月17日
これは何度となく経験したことがあるので、十分過ぎるほど理解できるし、納得もできる。日常生活の中で無意識に行っているあれこれのすべてが、突然強い意識をするようになり、もの凄いハードルの高さを覚え、したくない、しなくてもいいなと感じてしまう。ただ当方の場合、単純に「しなくてもいいや、面倒くさい」だけでなく、「しても失敗してしまうだろうから意味が無い」、さらには「したところで何になる、自分に意味はあるのか」的な思い込みまで加わったこともあるので、あるいはかなりヤバイレベルにまで足を踏み入れてしまっていたのだろうな。
ただ見方を変えると、この面倒くささ、モチベーションの低迷こそが、暗い気分につながっている、あるいは正体なのかもしれない。ネタ的な話で「筋肉が全てを解決する」「運動していれば全部大丈夫」ってのがあるけど、単純作業で体を動かしていると、その面倒くささを超えたノリというか勢いによる活動を成していくことができる。案外ネタだけってものではないのかもしれない。
「集中力がないんです。どうしたら集中力がつきますか?」という質問をファンから受けた畑亜貴の「集中力をつけるより、集中が切れてから戻るまでの時間を早くするべき」というアドバイスは本当に最高だった
— 九条水音@280連で翁来なかった (@mizune) 2017年2月3日
ちょいとばかり軸はずれるけど、これは逆の発想。集中力がすぐに尽きるのなら、再起動までの時間を短くすればよい。似たようなことは「面倒くささを覚える」のにも使えるかな、と。面倒くさいと思うことを面倒くさく覚えるとか、面倒くさいなと思って何もできない時間を短くしてみよう、面倒くさいと思うことは仕方が無いので、それを濃厚に堪能して、すぱっと終わらせよう......的な。
まぁ、そのような発想の切り替えスイッチが容易にできるのなら、そもそも「面倒くさい」と想うことはないような気もするけど。発想の転換方法は覚えておくと、実際にそのような事態に自身が陥った時に、転換期のきっかけとなるかもしれない。
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