好きなことだけで生きていくことは出来るけど、それには強い目的意識と、自己批判的な分析を兼ね備えてなければいけないんだよね。前者だけ重視するパターンが多くて、他からの意見を跳ね除けて暴走する人が多い。批判も不安も内面化して、不安になりながらも検討して前に進めないと難しい。
— 尾野(しっぽ) (@tail_y) 2017年2月5日
例えば「そのやり方では食えないのでは?」と言われた時に「いえ、自分頑張るんで!」とか、あまつさえ「いや真心は伝わるんで!」とか言い出すパターンは、基本的に駄目ね。一時的に盛り上がるかもしれないけど、一生食ってけるパターンではないと思う。
— 尾野(しっぽ) (@tail_y) 2017年2月5日
どこかのサービスのキャッチコピーで「好きなことで、生きていく」的なものがあったのを思い出したけど、指摘されている通り、よほどの事が無い限りそれを実現し続けていくのは難しい。はじめから生活の糧が相応にあれば本当に若隠居的なこともできるけど、そのような境遇にある人はごく稀。あるいは紐......というかスポンサー付きの生活とか。
そうでなければ「好きなことだけで生きていく」を実践する場合、その好きなことが相応の糧を稼ぎ続けるようなものでなければいけない。そうでないとご飯が食べられなくなる。そのためには強い前進のパワーに加え、その進む道が間違っていないか否か、少なくとも糧を得られるものでないかとの精査能力も欠かせない。舵の無い船では前進はできるけど、どこに進むか分からない。勢いだけで前に進んでも、目的地にはたどり着けないという感じ。あるいは海図が無く、やみくもに進んでいるようなものかな。
......なんか脱サラして食品系のお店を始めた人の話に似てるな。
「好きなことで食っていける」のは、ごく一部の自己批判からの分析からの改善ができる人だけ、ということを知りつつ、数撃ちゃ当たるとばかりに「誰でもコツコツやれば出来るよ」とか若者に嘘回ってセミナー料金せしめる大人は醜悪よね。誰でもコツコツ出来るなら参入者多くて市場すぐ崩壊するっての
— 尾野(しっぽ) (@tail_y) 2017年2月5日
ちなみに、ブログの売上だけども簡単に上げる方法があって、例えば50万くらい広告に支払えば40万くらいの売上はどうやっても上がる。そんなの何の意味があるのかって言うと「月40万稼いだブログ主」にしか来ない仕事で10万以上稼げば黒字だからね。経費を公表しない報告は信じたら駄目だよ
— 尾野(しっぽ) (@tail_y) 2017年2月5日
で、こういう界隈をターゲットとしてペテンのワナにはめる人たちも当然居るわけで。鴨葱ってやつかな。海図が無い船長に出鱈目の海図を高値で売り付け、その通りに進んでみたらサルガッソーだったり海賊の頻発地帯だったりとかね。さらにその海賊たちとグルだったりする場合もある。
例示としてブログの売上のことが挙げられてるけど、この類のパターンはかなり多い。嘘は言ってない、ただ言わなかったことがあるだけだから問題は無いって感じ。投資系でもよく見られるよね、これは。
そして「好きなことで食っていけ」ているのは、実のところ「セミナー料金せしめる大人」その当人ではないかな、と。そう考えると納得ができる。これもまた情報商材系にありがちなトリックだったりする。「楽に稼げる方法50万円で教えるよ」と誘われ、買ってみたら「自分と同じようなアプローチを他人にすればよい」ってやつだ。
まぁ、世の中そんなに甘い話は無いというわけだな。
コメントする