「歳を取るほど体感時間が短くなる」の理由が分かった気がする

| コメント(0)


子供の時には一日がもの凄く長く感じられたのだけど、歳を経るに連れて少しずつ短くなっていくような気がして、そしてお年寄りになるともの凄い短さを覚える。藤子先生のSF短編集にもそんな話があったけど(その漫画のオチでは本当に短くなっていた)、その理由の一つがこれで説明できる気がする。

要は人の経験は自分の時間的体験と照らし合わせて「感じられる」ものであり、加えて過去に経験した事が無い、目新しいものは時間の長さを覚えるというもの。自分が知っている、経験のあるものはテンプレートがあるのでそれを流用できるから処理は楽にこなせ、その分時間の短さも実感(錯覚的に)してしまう。

以前「箱入りドロップス」の最新号分で「年寄りにとってはたかが三年でも、高校生にとっては人生の六分の一だからね」というのがあったけど、まさにそれ。

要は「自分の全人生のうちどれぐらいの長さか」「自分がこれまでに経験した、知っていたことか否か」の2要素が、体感時間を作用するという次第。

自分の人生に対してどれほどの比率かってのは、歳を取ってくるに従い少なくなってくるので、これは変化のさせようが無い。他方、自分の既存のテンプレートの流用ばかりで目新しさを覚えない時間の過ごし方をするのか、目新しいことをしようとするのかは、自分の人生観、生き方の方針であり、いつでも切り替えられる。

もちろん、既存の経験やら知識を全部放り投げろっていう意味じゃなくて、自分の武器でもある経験や実績、知識を思う存分活かせる、それでいて新しい領域にチャレンジするのが一番良い。RPGなら「強くてニューゲーム」的な。栗原正尚先生の漫画「リセットマン」がまさにそんな感じだったんだよね。

しかしこれ、時間の部分は「ジャネーの法則」っていうのか...。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2017年2月 7日 07:48に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「お仕事の交渉の際には無理のない作業工程と正当な対価を相手に提示しよう」です。

次の記事は「西友のレゴ・クリアランスセールみたいなセールスでレゴの「救急飛行機 60116」を調達」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30