先ほど発表の2017/01分景気ウォッチャー調査。https://t.co/41kiJkqNR2 現状-1.6pの49.8、先行き-1.5pの49.4。先月からはややネガ。海外要因への不安が大きい感じです。 pic.twitter.com/JQDdOGhHtY
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年2月8日
先ほど本家サイトに挙げた、先日2017年1月分が発表された景気ウォッチャー調査。数字は前月比でマイナスとなり、景況感はやや後退した感じ。まぁ、この動きで報道の一部が騒ぐかもしれないけど、中身を見れば分かる通り、多分に海外の動向に引っ張られたのと、天井感に近いところからの跳ね返り的な。
それより、ちょいと時間を作ってコメントをじっくりと読んでみたところ、色々と面白い傾向があることに気が付いた。一つ一つのコメントは個々の判断、状況報告であり、木を見て森を見ずといった感じになってはまずいのだけど、木を沢山見ることができれば、森の状況をイメージすることは可能となる。それだけの材料がコメントには用意されている。
他方、添付資料の詳細コメントは、現状の景況感を現場レベルで知れる内容が盛りだくさん。個々の話なので全体像には直接結びつきませんが、色々と実情を推し量れます。米国の姿勢への不安、大河ドラマの影響、株価回復による恩恵。特に雇用関連では派遣や契約が正社員にシフトの動きがあちこちで。 pic.twitter.com/YdGqv4g5Wp
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年2月8日
例えば雇用部分。人材派遣会社のコメントや企業の人材周りの話を見ると、企業では現状の条件では人が集まりにくくなっているとか、人材派遣会社では派遣への登録を止めて正社員へのシフトの動きが見られるとか、雇用市場にムーブメントが起きている気配を覚えさせるものが複数確認できる。
また今回の数字で雇用指数が大きく下げて全体値の足を引っ張ったのも、雇用市場全体が軟調になったのではなく、人材派遣会社の登録希望者が減っているのでそれがネガティブと派遣会社自身に判断され(そりゃそうだ。自社にとっては良くない事なのだから)、それが値に影響したことが分かる。雇用市場全体としては、むしろポジティブと見るべきかもしれない。
他にも例えば南関東で「利用客の様子をみると、昼間は変わらないが、ここへきて肝心の深夜客が激減している(タクシー運転手)」なる意見が見受けられる。色々と解釈ができそうな動き。単に残業の仕事が減っているのか、それとも例の広告代理店周りの話の影響が出ているのか。
ともあれ今後は今まで以上に、景気ウォッチャー調査のコメントは確認した方が良いのかな、と思う今日この頃ではある。
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