最近の仕事の打ち合わせでクライアントから「君の名は。みたいな感じで」という文言が必ずでる。うんざりしてる。じゃあ新海さんにたのめよ!
— yoshio_frank_chatani (@supaemon) 2017年2月7日
ヒット作に乗っかりたい企業多すぎる気がする。
— yoshio_frank_chatani (@supaemon) 2017年2月7日
今日も一件同じような話があったので「それなら新海さんにお願いしたほうがいいですね」と言ったら、絶句してた。一応、新海さんの仕事を手伝ったA社を紹介して電話を切った。
昔90年代、バットマンのアニメシリーズが評判になったときも「バットマンのクオリティで」と制作依頼してくる米制作会社が多かったから、こういうのは内外関係ないのかもしれないな。
— yoshio_frank_chatani (@supaemon) 2017年2月7日
発注側の語意が少ないとこうなる。いつの時代も変わらんワー。
— 虎荒狗狼 (@koalaclaw) 2017年2月8日
世間一般に認知度が高くなった、共通ワードとして用いるのに十分な作品を例示して、「●×みたいな感じで」と注文する話。ネタ的に思う人もいるかもしれないけど、創作系では特にこの類のオーダーが来ることが多い。「●×がいま流行ってるでしょ? だから●×みたいな感じなの、ちょいとできないかなー?」みたいな。
トレンドに乗るのはビジネスとしては悪い手法ではない。むしろ賢い手口。だから世の中の流れに乗ろうという機運は理解できる。しかし直接該当作を持ち出して「流行っている」とするのならまだしも、それと同じような、みたいな感じでとするのは、あまりにも語彙力に欠けている。それを語った側は具体的にその流行りの「●×」がどのような点で受け入れられているのか、流行っているのか、それを咀嚼していないからだ。
まぁ、簡単な方法には違いないので、指摘の通り日本に限らずということでもあるのだろうけど。
Jホラーブームの折、ホラーというか怪談のお仕事では「貞子みたいな感じで」「リングみたいな感じで」っていう言葉が飛び交ってたから、今はそれが「君の名は。みたいな感じで」に置き換わってるんだなw
— 加藤AZUKI239段@「超」怖い話怪顧 (@azukiglg) 2017年2月8日
そういう言い方をする理由として、
— 加藤AZUKI239段@「超」怖い話怪顧 (@azukiglg) 2017年2月8日
「今これ(この場合、「君の名は。」)が売れています」
「なので、この路線のものをやりたいと思います」
っていう言い方をしないと、門外漢の人には話が通じにくい、みたいなのがあって。
ホラーのときは、これは「現場のではない偉い人にOKもらったり稟議通して貰ったり企画通して貰ったり」するときに、「つまりこれは何なの?」と訊ねられたら「リングみたいな感じになります」みたいな言い方をしないと通じない、みたいなのが背景にあって、
— 加藤AZUKI239段@「超」怖い話怪顧 (@azukiglg) 2017年2月8日
「この作品独自の世界観」とか「この作品の要点」とか、そういうののめり込んでいる現場の人ではない人には全容が理解されにくい。
— 加藤AZUKI239段@「超」怖い話怪顧 (@azukiglg) 2017年2月8日
だから、「今流行ってるアレみたいな感じです」と言って通す、みたいな。
営業の人とか、偉い人とか。
— 加藤AZUKI239段@「超」怖い話怪顧 (@azukiglg) 2017年2月8日
本当は、製作現場セクションじゃない人も、扱いタイトルのマニアやファンになってもらっていけるのがいいんだろうけど、「よく分からない企画書」の段階だと、そういうものに前のめりにはなってもらえないので、既存作の○○みたいな、が飛び交うことに。
結果、「よく売れた○○みたいなの」が、後に続くことに(^^;)
— 加藤AZUKI239段@「超」怖い話怪顧 (@azukiglg) 2017年2月8日
で、ゴゴゴ先生の解説を読んでなるほど感を覚えたので覚え書き。認識の軽い、咀嚼しきれてない、けれど権限を相応に持つ人にはこの「●×みたいな」が有効な武器となりうる。それは分かるのだけど、実際に作り手・依頼される現場との折衝に当たる、直接言葉を交わす担当や営業まで、その言葉をそのまま使ってはならんのだよね。店頭に展示してある食品サンプルをそのまま入ってきたお客に出してしまうようなものだ。
要は折衝担当方面の人材の教育啓蒙が足りていないのか、勉強不足なのかな......という感じもする。
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