良いものには良いと言いましょう、というお話 pic.twitter.com/14ts1M7s3I
— Extrose@#tnjp14 2/11 (@extrose_xinei) 2017年2月7日
先日からちょいと話に登っている図式。要は「ネガティブな想いは口に出すなど体現化しやすいけど、ポジティブな想いも口にするなどしないと相手には伝わらず、悪い方向に世の中が動いてしまうかもしれない」というもの。以心伝心ができればよいのだけど、人は超能力者ではないからね。ちょいと軸はずれるけど、先日言及した「火災現場を目の前に、皆が皆慌てているのだけど、誰一人として消防署に連絡を入れていない」というシーンの漫画と方向性は似ている感じがある。
他方今件に関して、青色の「思っているけど伝えていない」階層の動きを推し量るのが開発者やマーケティングの仕事であり、それが出来ないのは単なる能力不足だとの指摘もある。その指摘も全面的に間違っているわけでは無い。影の支援者、肯定者を探してくる......というか隠れているのを見出すのも仕事の一つ。ただ、それは容易にできるわけでは無く、またできない層に居る場合も少なくない。さらには指摘されて初めて「良いと思っていたんだ」というレベルの層は、市場調査レベルでは確認し難い。
何より「調べられるまで待っている」「自分から動かなくても分かるはずだ」と何も行動せずにいて、結果としてその思いと反する方向に結果が動いてしまうのは、後悔のネタが一つ増えるだけとなる。無駄な動きかもしれない、どのみち自分の一声など意味がないだろうと思わずに、アクションを起こしておいた方が、結局は自分のためにもなる。
......ってあれだ。選挙の一票を投じるか、棄権するかと同じような方向性だな、これ。
これは個人的な経験からだけど、商業クリエイター系の人間は自分の欠点はよくよく分かっているもので(改善するには長い時間がかかる/よほどの立場でないとそれを口に出せない)、逆に自分の長所はあまり自覚できない人も多いので、好きな作品のことは、褒めてあげたほうが制作側のためになるよ...
— 吟鳥子@4月に1巻「きみを死なせないた... (@gintoriko) 2017年2月8日
若い人は「自分のためを思って」叱ってくる人間が周りに多いので、好きな作品についても「制作のためを思って」欠点を指摘しがちに見えるけれど、...プロで制作やるような人間は自分に厳しく自罰的でないとそもそもそこまで技術が伸びないので、放っておいても自分を責めるので...そこは多分足りてる...
— 吟鳥子@4月に1巻「きみを死なせないた... (@gintoriko) 2017年2月8日
という訳で、最近はあちこちの作品を褒めまくり感想を送りまくり、愛をお伝えする活動をしています。
— 吟鳥子@4月に1巻「きみを死なせないた... (@gintoriko) 2017年2月8日
この「無駄だと思っていても具体的に動きを見せた方が良い。相手にとってもプラスになる」ってのは、何も対企業に限った話では無く、個人ベースにも言える事。さらにポジティブな意見はそのまま相手へのエネルギーとして注入される。これも一種の承認欲求、というと今では胡散臭いワードになってしまうけど、まさにそんな感じ。まぁ、ツイッターのツイートならば「いいね」だけでも伝わることに違いは無いのだけどね。
ほとんどすべての人は褒められて伸びます。これは大前提。同時に、叩かれてもそれをバネに伸びることができる人もいます。自分も実はけっこうそれで、新人の頃はキツいダメ出しを繰り返されて、そのおかげで伸びた部分も少なからずあります。しかし→
— 上山道郎 (@ueyamamichiro) 2017年2月8日
→叩かれて伸びるためには根底に自信が必要です。具体的には「褒められた経験」と「成功体験」。がんばって結果を出して誰かに認めてもらう経験と、「俺、やればできんじゃん」と自分で自分を認める経験。叩かれるだけで伸びる人はおそらくいません。→
— 上山道郎 (@ueyamamichiro) 2017年2月8日
→成功体験と言っても大げさなものは必要ないです。子供の頃、ちょっと厚い本を最後まで読み通したとか、プラモデルを完成させたとか、そういう小さい経験の積み重ねのことです。ちょっとずつでいい。それが自信になります。→
— 上山道郎 (@ueyamamichiro) 2017年2月8日
→あと自分を褒めるためにはまず他人を褒めるといいです。人の良いところを探して褒めるには練習が要ります。それをこなしていると、自分の良いところにも気づけるようになります。褒める技術は誰に対しても応用が効きます。持っていて損は無い能力です。
— 上山道郎 (@ueyamamichiro) 2017年2月8日
さらに。ほめられることがエネルギーとなり、成長を成す人も多い。無論指摘の通りヨイショだけではダメ、叩かれることで伸びる人もいるけれど、それですら前提がある。それは成功体験......ってこれはまた別の機会でも触れるけと。人は何かをして、その成果が出ると、「これをやると自分にプラスになる、良い気持ちになる」と学び、再度繰り返すようになる。テストで良い点を採りほめられると、それがうれしくて勉強する、的な。
また、自分の成長の糧にもなる、自分自身の能力や成果を見極めて、自画自賛をするためにも、他人をほめるのが良いとの切り口は、なるほど感。良い部分を見つける癖をつけるのには、他人の動向を見るのが一番。材料はいくらでも転がっているからね。
無論、ヨイショだけをしていればよいってわけでも無いけど。良いところは良い、悪いところは悪いとの指摘は必要。悪いところの指摘の方が簡単だし、体現化も容易なんだけどね。
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