トランプ政権に対するこれまでの報道はメディアは厳しすぎ(やり過ぎ)だと思うか、生易しいと思うか。1月末時点 Americans Split on Media Treatment of Trump Administration https://t.co/Ve8Z34U9cv pic.twitter.com/I6aKRwMfUT
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年2月9日
以前から何度か触れている通り、米大統領選とその後のあれこれは、多分にリベラル≒都市部≒民主党支持者+報道と、保守派≒地方≒共和党支持者の対立の激化でしかなく、元々存在していた構図が露呈されたまでの話。で、その一端が今回のギャラップによる調査、政権誕生後のトランプ政権に対する報道の姿勢は、厳しい(やり過ぎ)か、丁度よいか、生ぬるいのでもっとやれか、との結果にも表れている。
表を見れば分かる通り、トランプ氏側の共和党支持者は「やり過ぎだ」が多数、民主党支持者は「丁度良い」と「もっとやれ」が同じぐらい、いや後者の方がやや多い。この数字だけを見ても、米国の現状がつかみ取れる。
報告書の最終段落では「共和党派は広い層でメディアへの『過剰な姿勢』への不満を持っている。民主党派は半数がまだ生易しいと感じている」とコメントし、明らかに支持政党≒支持している社会理念による断絶が生じているとの認識がある。
ちなみに就任後ほぼ同じタイミングにおけるオバマ元大統領の時の調査結果ではこんな感じ。全体では丁度良いが48%、生易しいが38%、厳しいが11%。民主党派は生易しいが13%なのに対し共和党派は65%。 pic.twitter.com/AbQ5SWwHY7
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年2月9日
ちなみにオバマ前米大統領の就任直後の動向はこんな感じ。報道が大よそ民主党寄りであることから、トランプ現大統領の結果を党派別にひっくり返したあと、項目を一つずつずらした感じとなっている。
元々米大統領選を含めた米国の政治体制、あるいは対立は、民主党≒リベラル⇔マスメディア+都心部と、共和党≒保守≒地方 との構造。あまりにもざっくばらんだけど、概要の理解にはこれで十分。メディアの普及浸透や社会の効率化により、この対立軸も鮮明になってきた......というのは以前説明した通り。
結果、オバマ治世で「やり過ぎた」反動が現在出ているのと、先の選挙が大量のリソースを導入した上で僅差での勝敗だったので、負けたとの認識がし難い民主党側の反発が続いていると見るのが、現状の正しい理解かなと判断してよいだろう。
米テレビ系ニュースでは今までCNN≒リベラルが最大かつ主軸的存在だっだけど、保守的色合いの強いFoxNewsの登場で、大きな変化が生じているのが実情。なぜFoxがそうなのかは、成り立ちなどをご確認あれ。
......ってあれか、FoxNewsが登場したのは前世紀末で、共和党・民主党間の対立が激化してきたのも、確か今世紀に入ってから(【米国に広がる政治的対立は政治的思惑、そして民主党対共和党の対立】)。そう考えると、色々と理解納得できる部分があったりする。
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