トンデモ学説の見極め方と考察

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問 「研究ごっこ」の見分け方のポイントを教えてください。


答 特に次のような点に当てはまっていれば、用心してかかった方が安全です。
・著者が雑誌に発表した論文がない
・著者がその分野について専門的に学んだ経験がない
・やたらセンセーショナルな文句が多い
・論調が攻撃的である
・引用文献がない


「研究ごっこ」やら「トンデモ論」やら、ちょいと油断すると本物の研究でありその見た目通りの素晴らしい内容のように思えるけど、よく見たら単なる書き割りだったとか、一次ソースが出鱈目のネタだったとか、随分と前に否定されていたものだとか。震災以降は特によく目立つようになった、科学方面でありがちなお話。「EM菌」「江戸しぐさ」などが実例としては良いかな、と。

引用元は「トンデモ「研究」の見分け方・古代研究編」だけど、そこからさらに上層部にさかのぼるとトンデモ「研究」に関わる研究考察があるので、時間があれば一読を。人生にプラスとなる知恵が盛り込まれている。少なくとも自分のこれからの生活において、道を踏み外す可能性が減ることは間違いない。進研ゼミじゃないけれど「ああこれ、あの時のアレか」と思い返せる機会があるかもしれない。


チェスの場合はプロ当事者と戦うから勝てると思えないであり、トンデモ学説の場合は直接バトルをするわけでは無いし、そのつもりもない。自らの作り出した領域の中で、トンデモ学説を語る人は間違いなくプロである、それだけで良い。......というか、自分がプロになれる領域を作り出している。そしてあわよくば、プロの領域を少しずつかすめ取りたいと考えている。

それに万一本物との対峙で勝ち負けが決したとしても、信者がいればどうとでも言いくるめられる。無かったことにするとか、政府の陰謀だとか、彼らの論調ではそうなるが我々の理論ではと、世界線の軸を強引にずらして正論化してしまう。震災後の放射線周りで、海外から雲霞の如くやってきた、国内でも姿を暴露したトンデモ学説の人達は、得てしてそんな感じである。水素水とかも良い例だよね。ある意味、宗教なんだな。


系統的な知識。蓄積されたものから導き出される結論。ピラミッド型の構成知識の土台部分は当然末広がりになっていて、多方面の素材をベースとしている。色々なものから裏付けされて、結論を導いている。「シヴィライゼーション」系の進化系統をシステムに持つゲームで遊んだ人なら分かるはずだけど、あるいはまともな考察のラノベでも良いけど、新しい技術は突然ポンっと湧いてくるわけでは無く、蓄積と系統の結果として導き出せる。昨日まで石槍を持っていた軍が、突然今日から核装備出来るわけがない。

......ただ、中には「プロ」の「トンデモ学説」なんてのもあるから、注意が必要。あるいは特定方面ではプロなんだけど、その肩書を流用・悪用して別の方面でトンデモをやらかす筋合いもあるからね。むしろ昨今ではそれの方がパターンとしては多々見受けられるかな。

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このページは、不破雷蔵が2017年2月13日 08:01に書いた記事です。

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