楽天とヤフー 「アマゾン転売」を禁止 - 通販新聞 https://t.co/8fWFGii2jU 組織的テンバイヤー、みたいな感じかしら。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年2月19日
一昨年頃から、「楽天市場やヤフーショッピングで商品を購入したのに、アマゾンから商品が届いた」という消費者の声がネット上で散見されるようになっている。これは、転売事業者が実際には商品を仕入れずに仮想モールに出店し、アマゾンで販売している商品を登録。消費者から注文が入ってから、アマゾンでその商品を無断で代理購入し、消費者の住所に価格入りの納品書が同封されないギフト扱いで発送する、といった手法を使った商売。自社では商品を仕入れることなく転売している。アマゾンでの販売価格よりも、仮想モール店舗での販売価格を高くすることで利ざやを稼いでいるとみられる。
今件は巡回サイト経由で知ったお話なのだけど、指摘されてみるとああなるほどねえ、という感のあったやり口ではある。以前別口の話として、限定版で専売のみ、プレミアがつくであろう商品が発売前からアマゾンに出品されていて、「入手ができるか否かも分からないのにどうして......」と考えたところ、その店自身だけでなく他の業者からも調達可能性のあるルートを確保した上で、とりあえず「手に入った」という前提で利ザヤ上乗せの販売先(お客)を集め、目当ての品が調達できれば利ザヤ上乗せで売る、調達できなければ「ごめんなさいね、入手できませんでした、てへぺろー」と謝ってキャンセルするってのがあった。
今件はそれを通販サイト間でやっているというもの。アマゾンで安価、あるいは定価で調達し、データのみのやり取りでアマゾンから直接お客に送るように(ギフトで)手配し、利ザヤを稼ぐというもの。そういや最近アマゾンの注意書きに「ひとり一点まで」って表記をよく見かけるようになったけど......。これも関係あるのかな。
単にデータの受け渡しだけで何も悪い事はしていない、むしろ賢い手口ではとの意見もある。ただ、商品販売の際に「アマゾンからの転売品です」と記述されていない場合は詐称になるし、アマゾンに該当業者の悪癖がなすりつけられる可能性もある。記事でも指摘されているように個人情報の問題や、商品トラブルが生じたときにどのような対応が行われるのかという問題もある。転売している側は「頭いいよね」「良い事考えた」と思っているかもしれないけれど、要はリスクの転嫁でしかないんだよね。
......こんなことしてると、ますますアマゾン一極化が進んでしまうと思うのだけどな。
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