財布は二つか四つに分ける。これは基礎の基礎だ。
— 芝村裕吏 (@siva_yuri) 2017年2月22日
財布二つは個人商店とか職人の前掛けの物入れ言うてな。
左に仕入れの金、右に儲けの金を入れる。左には仕入れ以外で手をつけたらいかん。
まずは左に入れて、十分量になったら右に入れる。右はどれだけ使ってもいい。
江戸時代くらいからある簡単なお金の管理方だけど、このレベルもできてない人は一杯おるんよね。
— 芝村裕吏 (@siva_yuri) 2017年2月22日
これはきわめて基本的な、けれど恐らくは学校では教えてくれない、お金の管理の仕方。保護者が教えてくれると思うのだけど、あるいは保護者自身も知らないかもしれない。財布ってのは手持ちにあるお金、あるいは収入の例え。仕入れは生活費をはじめとした必要不可欠なお金。非消費支出に食費や家賃、光熱費などを加えたものと見ればよいのかな。
手に入ったお金は生活維持に必要不可欠な費用にまず入れて、そこが一杯になる、つまり十分生活維持が可能なお金が確保出来たら、はじめてもう一つの方にいれる。それは余剰金なので、自由に使ってよい。それこそ最初の方に入れて、少し自分の生活の幅を拡大しても良い。
農業ならば最初に種もみを用意し、余ったら収穫として換金しても良いし、自ら消費しても良い。種もみを食うのは言語道断。この辺りの論理を理解していない人が多い。時系列的な継続性の概念が薄いのだろう。あるいは投資における「余剰資金でのみ投資活動は行うこと。生活費に手を付けたらアウト」も同じ。
まぁ意図的に「今後の事など知ったこっちゃない」「足りなくなったらどこかから盗んでくれば、もらってくればいいだろう」的な考えにおぼれている、甘えているケースもあるのだろうけど。漫画などの設定でよく見られる「巨大隕石の来襲で人類があと一週間で滅亡必至となったら、皆が好き放題やって浪費しまくる」ような状況を、日常生活で想定しているわけだ。
財布四つならもう少し複雑といっても小学生レベルになる。
— 芝村裕吏 (@siva_yuri) 2017年2月22日
生活(今を生きるお金)、欲望(欲しいものを満たす金)、投資(未来を良くする金)、慈善(社会を良くする金)の四つの財布だね。前の二つが前掛けのポケットなら後ろの二つは立派な大人になる基礎なんよ。
まあ、この辺は基礎ながらできてる人は、ものすごく少ない。
— 芝村裕吏 (@siva_yuri) 2017年2月22日
しかし慈善というとなんだが社会を良くするために金を使わんとお上が何かやってくれなきゃ何も出来ない国民というより臣民に成り下がるし、投資に金を使わないと20過ぎたら人生長い下り坂なんよ。
ゲームやるには人生短いけど、それにしたって長い下り坂を下りるのは辛いと思うなあ。慈善について言えば、これはもう社会の主導権争いでしかないから参加しないのはゲームから降りてるに等しい。
— 芝村裕吏 (@siva_yuri) 2017年2月22日
新人の頃が一番価値が高かったとか転職の時に提示された報酬で分かったらキッツイやろ。嫌なら投資はしっかりやっとけ。悲劇と憤懣の大人ゴッコも無能を晒すのとだいたい同じや。これも辞めとけ。
— 芝村裕吏 (@siva_yuri) 2017年2月22日
人生辛いぞ。
4つの財布となるとちょいと難しくなるけど、これも指摘の通り小学生でもわかるレベル。財布じゃなくて封筒でも良い。毎月給金を確認できたら、それを封筒に収める、とかね。あるいは通帳から金額を確認して、分割した金額を計算しておく。比率は自分の自由にしてよいけど、生活費は変更できないから固定だな。生活費を削って欲望のお金に回すと、結局心まで貧しくなる。
投資は今一つピンとこないかもしれない。単純に株式投資をしろという意味ではない。多分に自分自身への投資を意味する。資格取得をしたり、読書をしたり、教養を身に着けるための経験をしたり。これもすべて投資。言葉のニュアンスで忌避する人もいるかもしれないけど「蒔かぬ種は生えぬ」という言葉もありましてね。
お金ってのは時間と様々な価値観という、多次元のベクトルを圧縮した指標。SF風にいうとナノマテリアルみたいなもの。それをどのように有効活用するかは、一人一人の知恵次第。お金周りのトラブルや、社会的問題の話を見聞きするに、このお金に関わる基礎知識がすこーんと抜けている人が多いような気がするのだよね。
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