今の鉄道趣味って、WEBで断片的なレア情報を入手するのは容易になったけど、基礎的な幅広い知識を一定レベルで得る場(書籍)が無いのかもね。特に子供たち向けがね。俺らの世代はそれがケイブンシャや実業之日本社や小学館の大百科シリーズだったよね。......という話を昨夜呑みながらしてた。
— うえぽん (@kaorurmpom) 2017年2月25日
週に一回リツイートしたくなるお言葉です。私の師匠は「今の子は、点と点を線で結ぶことができない」と言いました。ネットはピンポイントで物凄く詳しくなれる。しかし大百科など、書物は探し求めてないことも頭に入るので、幅の広い土台が形成され、その上に知識を積み重ねられるのですね。 https://t.co/defwtcNwFl
— 高速有鉛StreetVWs(中の人) (@FEN810kHz) 2017年2月25日
今件は直接的には鉄道関連の趣味の話ではあるけど、それに限らず情報を取り扱うこと全般に言える話。ウェブ上の情報を検索して取得するのは、いわゆるランダムアクセスの広域版のようなもので、非常に便利ではある。図書館に足を運び窓口で端末にデータを入力すると、ほしい書籍が即時に確認でき、わき目もふらずにその本めがけて一直線、他の本には目をやる必要もないって感じ。スーパーならば購入リストを片手に、リストの食材のみを目にするってところかな。
ではあるのだけど。この方法論をはじめから何度となく繰り返し使っていると、大局的な部分が把握しにくくなる。日本史ならば戦国時代と明治時代、太平洋戦争の時代には詳しいけど、他の時代はてんで分からん、的な。
ほしい情報を即時に取得できること自体は非常に便利ではあるけど、その周囲の情報を得る機会を失うことをも意味する。まさに語られている通り、要所要所は非常に詳しいけれどそれぞれのつながり、全体の流れを知らないってことになる。以前【初心者向けのお話は「ゼロから」のものが求められる場合も多々ある】でも触れた、ゼロからの初心者向け教本が必要、需要が増えているってのは、こういう事情もあるのかなあ、と思ったり。
......というかむしろ逆で、土台の部分がしっかりしていないと、細かい部分の精査をしたところで理解したり身につくことも無く、その場しのぎでしかなくなるような気がするのだけど。まさに住宅で土台部分を省略し、いきなり玄関とか屋根を創るようなものだし。
ホント、仕事の方でもこれを実感しますね。
— うかい (@ke_ukai) 2017年2月25日
今の若い人は書物を買わないでネットで調べる子が多くて、ピンポイントでしか知識を得られない。
なので、体系的に理解できていなくて、いつまで経ってもスキルが高まらないって事が多々あるのですよね。 https://t.co/haDhlgZSmD
元々一定の素養のある人が、ネットを駆使して情報を集めるのを問題にしている訳ではないと思いますよ。 https://t.co/pwFH7uKDTe
— うかい (@ke_ukai) 2017年2月25日
たとえば、腹が減ったので晩飯を作ろうとする。
— うかい (@ke_ukai) 2017年2月25日
でもってネットでググるとクックパッドがヒットしたりするのです。
でもクックパッドに投稿してる人は料理マニアだったり専業主婦だったりするから、初心者がそのレシピを見ても作れないか、真似して悲惨なモノが出来たりするワケ。
そもそも包丁の使い方とか、ご飯は電気炊飯器で炊くとか、調味料とかの分量を量るスプーンやカップが売ってるとか、買ってきた生ものは冷蔵庫に入れておくとか、そういう素養がないとどうにもならないのですよ。
— うかい (@ke_ukai) 2017年2月25日
それをすっ飛ばしてクックパッドみても何も作れませんよ。
ググって断片的な情報やクックパッドのような経験者向けの情報を探すよりか、本屋行って初心者向け料理本を買ってきて一通り読んだ方が近道なのですよね。
— うかい (@ke_ukai) 2017年2月25日
勿論Amazonで電子書籍を買ってKindleにダウンロードしても良し。ともかく体系的に書かれたドキュメントを一通り読む事が必要かと。
どの時代にもその時代の様式、仕組みに適応できる人は多々居るので、今のツールを巧みに活かして体系化した上で理解できる人も多い。ウェブ上の情報にしても「断片的に取得する」ことしかできないのではなく、断片的な情報をトリガーとして全体を得られるようになっているから、結局は個々の心構え次第。ただ、その心構えができていなくてつまみ食いを繰り返していても、ぱっと見ではしっかりやっているように見えてしまう、自分自身がそう判断しかねないからタチが悪いのかな。
個人的には時間はかかるかもしれないけど、むしろ体系的な理解をした方が理解は深まるし暗記もしやすい。特に歴史関連は......と思うのだけど、それすら認識していないケースもあるのだろうな。何しろそういうノウハウは教えられる機会があまりないから。
その意味では、揶揄的表現をされることも多い「形から入る」ってのは、実は王道的な成功パターンなのかもしれない。
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