記事を書きながら、「日本の単身若年層を考えると、『そこそこ高速な固定回線があってWi-Fiが整備されている一般的な家庭向けの環境』とは書きにくい部分も出てきたなあ......」とふと脳裏に浮かぶ。これがすでにある種のハンデになりつつある。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2017年2月27日
別に固定回線である必要はないが、安定して使い放題な高速回線が前提か否かは、そこそこ大きい。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2017年2月27日
なぜそんなことを考えたかというと、若年層・スマホ利用が多い媒体だと、単に「Wi-Fi」と書くと、モバイルルータ回線のことだと思われる場合があるから。(要は、固定回線を引かず、割引のあるWi-Fiルータを手に入れて自宅回線としている人が多いから、そういうイメージになるのだが)
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2017年2月27日
これは当方も実感としてダイナミック同意してしまう話。昨今では特に若年層において、スマホでネット環境にはじめて触れる人が増えており、それが当たり前だと認識することで「ネットはそこそこのスピードで狭い画面で限定的なことができるもの」がスタンダード的なものとして固定されてしまい、それ以上のアプローチの想定自体ができなくなってしまう。高齢者がネットサービスを利用しない理由の多分に「今でも十分満足しているので、それ以上のものを求めるのにリソースを費やすのはイヤだ」ってのがあるのだけど、それと同じような状況に陥っている。まぁ、若年層の場合、ネットは使えているのだけど。
例えるなら、ミネラルウォーターで初めて飲み水というもの、さらには水そのものを認識してしまうと、コンビニなどでボトルにて購入するものが水であるという考えが軸となってしまい、水道の便宜性を「あれば便利だけど無くてもいいや」と判断してしまいかねないというもの。風呂やトイレのことを考えればそんなはずはないのだけど、それは飲み水では無いし、的な。
@mnishi41 金銭的な問題も当然あるでしょうが、むしろ「固定回線引くの面倒だし、ネット使えるのならWi-Fiルーターで別にいいじゃん?」的なところが多いのかもしれません。「自炊するよりコンビニやスーパーで買った方が面倒で無くていいじゃん?」的な昨今の食生活のシフト同様に。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年2月27日
@Fuwarin それはおっしゃる通りで、「そこまでコストをかけてめんどくさい固定回線を用意する必要はない」=自宅でそこまでネットを使わないということもあります。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2017年2月27日
@mnishi41 中高生や若年層では自宅でもスマホを多分に使うとの調査結果もいくつか見ております。ネットでスマホが最初に沢山触れた環境で、スタンダードとなっている人もかなりいるのかもしれません。PC離れやキーボート離れ云々との話とも合致します。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年2月27日
@Fuwarin 実際、もはやいまの10代・20代でPCからネットに触れた・自分のネット利用がPC中心である人は少数派である(とはいえ、もちろんそれなりのパイはある)のが実情です。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2017年2月27日
@mnishi41 ですね。さらに自宅にPCがあっても、ほとんど使っていないとの人も多分に居ます>>若年層で 「就職で有利になるよ」的な人参を積極的にぶら下げるのもありだろうなというのが当方の考え方ではあるのですが......
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年2月27日
だから、単身者向け賃貸住宅に固定回線をセットにするのは「いいぞもっとやれ」とは思っている。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2017年2月27日
「インターネット常備」(できれば無料)はいまや「電気水道ガス完備」「バス・トイレ別」と同じぐらいに必須な条件かと>>賃貸住宅の仕様
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年2月27日
...ということで色々とブレスト的なお話をさせていただいたけど、やはりパソコンがあって、固定回線が使われていて、自由自在にネットを利用できる環境があると、利用の概念や発想のロジックの構築の点で、大きなアドバンテージが得られることに違いは無く、それゆえに賃貸住宅などで「ネット完備」ってのはどしどしやってほしいし、できれば無料で提供するようならもっといいよね、というところ。
こんな話をすると「就職して必要になってから覚えればいいじゃん」という反論を必ずいただく。でも就職する時点の判断で使われたらアウトだし、概念の構築ってのは一朝一夕でできるものでは無い。
行動ベースで見るとネットを引くって行為の意識変化はだいぶあるだろうな。「家で線をパソコンに繋げて通信できるようにする」がネットを引くだったことに対して今は「家でスマホをWi-Fiに繋げて通信できるようにする」こと。
— Takashi Kawai (@yrik) 2017年2月27日
つまりその後ろの環境がどうだろうと、それなりの速度が出ればエンドユーザには関係なくなっちゃってるというか。モバイル網の高速化とか、売り方とかの問題もあるとは思いますけどね。
— Takashi Kawai (@yrik) 2017年2月27日
そういや若い層って家にネット回線があるとかじゃなくて、家にWi-Fiがあるだもんなあ、価値の重きって。
— Takashi Kawai (@yrik) 2017年2月27日
スマホの普及はネットに関わるさまざまな認識を変えさせてくれている。ただ、はじめの一歩がスマホという人の認識は、これまで当然なかったのだから、今後大いに新しいケースとして検証する必要が出てくるだろう。数年前に通信利用動向調査から家庭内無線LANの整備状態に関わる調査が項目から消えたけど(最終結果は【全体で53.6%...家庭内無線LANの利用状況】)、この辺りがターニングポイントだったのかもしれない。
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