自動車乗車中において事故が発生し死傷者が出た際に、シートベルトの着用の有無による死亡リスクの差異は、2016年では14.4倍(警察庁資料より算出)。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年3月2日
具体的な値。シートベルト着用状況別・自動車乗車中の事故死者数は着用3608人、非着用3009人。シートベルト着用状況別・自動車乗車中の事故死傷者数は着用222万7179人、非着用13万0097人。致死率は着用が0.16%、非着用が2.31%。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年3月2日
先日から警察庁の公開データを精査する機会があり、記事にはならない、できない、するのには少々寸が足りない情報ではあるけど、覚え置きしたい内容の数字動向がいくつか目に留まったので、ツイッター上でいくつかその結果を吐き出していたりする。今件もその一つ。
これは単純な統計結果から導き出した値で、シートベルトの強度による物理的な問題とかは全く関係が無い。要は死傷事故と死亡事故の数字を重ね合わせ、シートベルトをしていたか否かでケガのみで何とかなったのか、それとも亡くなってしまったのかを単純に計算したまでの話。
シートベルトをしていても、交通事故の内容次第では死に至る場合も当然ある。死亡者数自身はシートベルトをしていようがしていまいが、実はさほど変わらない。ただ、シートベルトをしている人における交通事故での死傷者、つまり死亡者以外にけがで済んだ人はやたらと多い。だから結論として、こんな値が出てしまう。
ぶっちゃけると、シートベルトをしていない人は交通規範への心構えもいい加減だから、交通事故の際の状況もスピードの出し過ぎ度合いがひどいとか、交通違反がダイナミックなレベルだろうとかいった推測はできる。統計データがあるか否かは不明だけど、もしあるとすればクロス集計をすると、多少なりとも「シートベルトをしていない人の交通違反は、そうでない人と比べてリスク度合いが大きい」って結果が出るのかもしれない。
しかしそれらの可能性誤差を考えた上でも、やはりシートベルトは交通事故の際の死亡リスクを確実に、言葉通りけた違いに減らしてくれることに違いは無い。
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