「フツーに締め切り守って、フツーにコミュニケーションしてくれれば、フリーランスの仕事なんていくらでも来る」というのはひとつの事実なのだけれど、そもそもフリーランサー界隈の人たち、そういうのが苦手だからこそフリーランサーを選んだということもあるわけで。
— 白饅頭 (@terrakei07) 2017年2月27日
クリエイター界隈(アニメ・マンガ・ゲーム)の売れている人々と会っても「この業界でなくても、大企業正社員総合職としても全然やっていける人たちだな......。」という印象を持つことがほとんど。かつては「社会不適合者」の福音だったかもしれない、物書きとか絵師みたいな職業は、もうない。
— 白饅頭 (@terrakei07) 2017年2月27日
逆にいえば、「納期を守る」「連絡をこまめにする」「お礼を忘れない」を守るだけで、お仕事をくれる人の「困ったときはあの人に頼めばまず大丈夫だろう」リストに載る確率が猛烈に上昇するので、そういうのが苦じゃないクリエイター系の人にはとてもオススメしています。
— 白饅頭 (@terrakei07) 2017年2月28日
「それに難儀するからフリーランスを選んだ」と返されたら身も蓋もないのだけど。無人島で一人で過ごすのならともかく、人間社会で生活する以上、他人との接触は必ず生じるし、やり取りをしないと生きてはいけない。技術があればその辺りのコミュニケーションスキルとか、社会人的常識論は欠けていても問題ないとの話も良く聞くれど、それはその欠けた部分を補って余りあるほどの才能に恵まれている場合に限られる。
特に最近はソーシャルメディアの普及浸透で、コミュニケーションのハードルが下がっていることもあり、この辺りの話も非常にシビアになっている。才能の前提、土台の部分にコミュニケーション能力、対人応答スキルがあるってのが暗黙の了解となりつつある。
同業者でよく話題になるのは「納期を守る人」「連絡が取れなくならない人」というのはよくありますね。
— サト(GA文庫編集) (@GA_SATO) 2017年2月28日
作品(本文でもイラストでも)はニーズ、好みにより異なりますが、そういう方は、
>「困ったときはあの人に頼めばまず大丈夫だろう」
的な優良、優先リストに入りますねー確かに。
×「連絡が取れる人」
— サト(GA文庫編集) (@GA_SATO) 2017年2月28日
○「連絡が取れなくならない人」
ここ、重要。
身も蓋もない話を言ってしまうと、クリエイター界隈の人々、基本的に納期守ったり連絡を保ったりする人の割合が低いので、裏を返せばたったそういうことを守れるだけで他の多くの人よりもリードできるという側面がありますね。 https://t.co/amL2BOWvw4
— 白饅頭 (@terrakei07) 2017年2月28日
だからこそ、編集者さんは「つまらない小さな仕事でもきちんと納期を守ってしっかりコミュニケーションを取ることをやっていけば、自ずと大きな仕事が回ってくる」と言っているんですね。小さな仕事ですら稼働が安定しない人には、大きな仕事は永久に回ってこないんですよ......。
— 白饅頭 (@terrakei07) 2017年2月28日
この手の話は大手や独立系問わず、会う編集者さんほとんど全員から共通して同意される話なので、確度はかなり高いと思います。クリエイティブで一発あてたい人は、ぜひ参考にしてください。
— 白饅頭 (@terrakei07) 2017年2月28日
納期に関しては優等生ではないのでなんにも言えないけど>RT 連絡に関しては長年やってきて「とにかく原稿があがるまで脇目もふらずやることより、現状を前倒しでこまめに連絡したほうが担当さんは助かる」ことが分かりました。同じ遅れるにしても、後者の方が遥かに印象が良い。
— 松田未来 小学館ヒバナで連載中! (@macchiMC72) 2017年2月28日
「遅れてます」「厳しいです」みたいなご連絡を頂けるだけでも、こちらもスケジュールの調整や、印刷会社さん、営業部との相談等もろもろできるので、非常に助かります。
— サト(GA文庫編集) (@GA_SATO) 2017年2月28日
連絡が取れなくなるのが一番つらいです。>RT
編集にとって最悪の事態は「原稿が上がらない」ではなく「連絡が取れなくなる」ことです。連絡さえ取れてれば、遅れても上がらなくても対処のしようがあるから。もちろん、締切り通りに原稿を上げるのが最上なんだけど。 https://t.co/9HcGwa2RQn
— 笹本祐一@放課後地球防衛軍、新発売! (@sasamotoU1) 2017年2月28日
気持ちとしては「遅れるとか言ったら怒られそうだし、弱音を吐いたと思われるかも」とか考えちゃいますけど、原稿待ってる側からすると、遅れるのは仕方ないとして対処するためには現状を教えてほしい、そうすればなんとでもするから、っていう心情の方が強いんです。連絡がないとそれすら出来ない。
— 松田未来 小学館ヒバナで連載中! (@macchiMC72) 2017年2月28日
以前も解説した記憶があるのだけど。時々どでかいホームランを打つ人よりも、コンスタントにバンドが出来る人、ヒットを打てる人の方が、監督としては頼りがいのある選手として認識される。イレギュラーな性能が期待できないと、管理をする側はスケジュールが立てにくくなるからだ。遊軍としてはそれなりに使えるけど、プラスαで何か成果が出ればうれしいな程度にしか思われなくなる。
行動性向は一朝一夕で変えられるものではないし、中には自分の怠惰な性格をむしろ長所と見なす考えを持つ人も居る。「自分が時間にルーズなのは、相手に対して自分の優位性をアピールするためだ」と自分ルールを振りかざす人とかね。ただ、それがやられる方からはどのように思われるのかまで配慮が出来ないと、「面倒だから優先順位を下げてしまえ」と認識されてしまう。要は「自分がそれをされたらどう思うか」を考えること。
連絡云々の話は特に、フリーランスのお仕事以外でも十分にある話。例えば家賃の滞納とかでもよく聞くよね。黙ってないですぐに相談しないと、状況が把握できずによけいに困るとか。
この類のコミュニケーションスキルは、収得できていない人には高いハードルかもしれない。けれど仕事の上での必要不可欠な技術と認識し、少しでも改善できるよう心掛けていかないと、他の同等の技術を持つ人に後れをとってしまうことになる。走る能力は同じなんだけど、下駄ばきなのか、専用のランニング用の靴を履いているのか、それぐらいの違いとなるんだよね。くれぐれも注意したいところではある。
コメントする