これ今度はファクトチェックの正確性が大事になってくる話だなあと。 - Facebook、虚偽ニュース対策の「問題あり」フラグを米国で開始(ITmedia NEWS) - Yahoo!ニュース https://t.co/GT3YRAdpUx
— Takashi Kawai (@yrik) 2017年3月6日
偽記事に対するフラグ立てがユーザの申請によって行われる時点で、ファクトチェック負荷はかなり重たいものになると思うんですよね。そこを正確性を維持しつつスピーディーに捌けるか。スピード感落ちると当然、フェイクがフェイクのまま広まるリスクも上がるので。
— Takashi Kawai (@yrik) 2017年3月6日
米大統領選挙周りで色々と米メディアがやらかしをし、それを誤魔化して人身御供として「偽情報を報道ニュースのように伝えた広告目的の情報発信源」を差し出し、これを元にフェイクニュースを糾弾すべきだ、インターネット上の情報はすべてだ、そして自分達がやってきたことは悪くない的な流れになっている。
で、今件のFacebookでの話に限っても、指摘の通りユーザー申請によるチェックとなれば、ぐだぐだな結果に陥る可能性は容易に想像ができる......というかそれしか考えられない。Facebookでもツイッターでも、一定数のフォロワーが居る人が何か指図をすれば、特定の相手を貶めることは容易にできてしまうってのは、すでに何度となく実証されている。それと同じようなことが行われないと断言は誰にもできない。
人は善意のみで生きているにあらず。さらに自らの善意が絶対的な善意とは限らず。
あとはエンドユーザの恣意的な偽記事フラグに対する対策(性善説で考えるといらないけど、まあ、都合の悪い物はフラグ立てたくなるよね)とかそのへんも必要かな。
— Takashi Kawai (@yrik) 2017年3月6日
「偽情報ではないけれども盗用された情報である」っていうパターンもあるからなあ。切り分けて考えないといけないんですけどエンドユーザによる運用レベルでのフラグ立てでは一緒くたにされそうな気もする。
— Takashi Kawai (@yrik) 2017年3月6日
「気に入らない情報」と「偽情報」はどちらも「消したい情報」カテゴリに入るものなので、そこの境界判断ってだれしもが似たような基準でできるわけないよなあみたいな。
— Takashi Kawai (@yrik) 2017年3月6日
そもそも偽情報、フェイクニュースとはなんぞや、という定義があいまいで、恐らくは定義しきれるものでは無い。指摘されている通り、事実だけれど自分は信じていないのでこれはフェイクだという情報の類は山ほど存在する。人気投票で変なキャラがネタとして投票されトップについてしまうってのが良い例だ。世の中は仕組みを作った側の思惑通りに動くとは限らないし、多種多様な考え方を持つ人が居て、それぞれの真実は人の数だけ存在するってのを、この類の話では改めて認識しておくべき。
「フェイクニュース」の定義に関しても、それこそ圧力をかけてきたテレビや新聞などの既存メディア(の中の人達で構成される業界、界隈)の情報もまた、フェイクニュースに該当しうる。フェイクニュースが「事実そのものを素で通したものではなく、虚偽の、送り手側の思惑によって手を加えられた情報によって構成されたニュース」を意味するものなら、印象付けをしたり偏向を成したニュースもまた、フェイクニュースに他ならない。米大統領選において支持しない側の候補への偏見を積み増すような伝え方をしたものは、押しなべてフェイクニュースとなり、それを伝えた新聞やテレビは「フェイクニュース媒体」との烙印を押されてしまう。何しろ印象もまた、伝え伝えられる情報に違いなく、それに偏向を成したのならば、「情報を改ざんしたニュース」となるからだ。
結局のところ、フェイクニュース云々を持ち上げてしまうと、以前から指摘している「プレスとオピニオンの仕切り分け」を厳密に行う必要性が生じる。今のテレビや新聞などの従来型メディアの業界に、それが可能だろうか。まず隗より始めよ、なんだけどね。
コメントする