対話する相手が善意と正義に欠片も疑いを持たないってのは、ほんとに始末に困る。悪意じゃないからこそおっかない。だからこそ当方側は対策を考え直す必要がある。 https://t.co/hTbfVvYcEQ
— 野上武志 Takeshi NOGAMI (@takeshi_nogami) 2017年3月7日
先日のBBCにおける偏向報道......というかこれもまたフェイクニュースなのだろうな、に関し、実際にインタビューを受けた一人の野上先生による、偏向報道を成したサイドの人達への感想とその対処法的なもの。処世術みたいなものかな。オールマイティというわけではないけど、参考になる切り口には違いないので、覚書も兼ねて。
タイトルにある通り、悪意を自認した上での行為ならば、それを指摘して認めさせ、悪意を良しとしない倫理観に訴えかけ、方向性を正すことができる。しかし悪意が無いどころか善意として悪業を成していた場合、そのような施策は不可能。「話せばわかる」「問答無用」がオチ。有名な某漫画のセリフ回し「言葉は通じるのに話が通じないという......これは奇妙な恐ろしさだった」で済めばよいけど、実害が多分に生じてしまう。
対策1:正義に酔ってる本人を論破するのは不可能。理論も比喩表現も、揶揄も、あてこすりもまったく効かない。すっげえきかない(今回の最大の気づき)
— 野上武志 Takeshi NOGAMI (@takeshi_nogami) 2017年3月7日
対策2:感情的になると当方側の負け 脅したりすごんだりすればするほど相手の思う壺。 https://t.co/vLu1njMi1q
対策3:「相手を尊敬する態度」を絶対にくずさない。これは2つの効果がある。相手に無茶させない・見ている観客にどちらが礼儀正しいかを見せ付ける の2点。
— 野上武志 Takeshi NOGAMI (@takeshi_nogami) 2017年3月7日
対策4:ジャッジするのは議論しているものではなく見ている人たち。大向こうが味方につくような態度と論陣を張り続ける。 https://t.co/e7rFMW9mno
今回のBBCのドキュメンタリー、取材に応対した日本側の方々がちゃんとこの原則を守り、かつ率直にステーシーさんに向き合ったからこそ、彼女の偏見と正義酔いが炙り出されつつあるように思う。
— 野上武志 Takeshi NOGAMI (@takeshi_nogami) 2017年3月7日
で、具体的な箇条書きによる対策というのがこれ。対象人物の「正義」が「狂気」であるのを第三者に理解してもらうためには、相手の土俵に乗るのではなく、あくまでも冷静沈着に対応をしつづけ、その様子を見てもらうこと。
この方法論は色々な場面で役立つし、自身の成長の糧にもなるので、反復して読み解き、行動指針となるようにしたい。
一方でこれが成り立つためには、第三者が正しい情報を取得できる環境にあるのが前提となる。新聞やテレビの編集、意図的な偏向・印象操作による情報では、この手法が通じず、「狂気な正義」が正当であるかのように見えてしまう。だからこそ昨今では特に、一次情報を素で取得できる環境ってのが、非常に重要になってくるのだよね。
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