正直,長年VRを研究してきた僕には最近のVRブームには既視感がある.でもそれは89年の第一次ブームの時も同じで,僕らが騒いでいたのはサザランドの焼き直しにすぎなかったわけです.それでも僕が感謝しているのは,それを「昔の繰り返しだ」と批判する先輩たちがほとんどいなかったということ.
— あの人 (@_anohito) 2017年3月9日
.>RT これに尽きると思います。出身研究室の教授も「今は高性能のHMDが安く手に入るからいい時代になった。もっと先を研究しやすくなった」と言っていたのを思い出します。自分がその年齢になった時、そういった変化を素直に受け入れられるか、未だに自信がないです
— あるしおうね (@AmadeusSVX) 2017年3月9日
@AmadeusSVX ブームは繰り返すと言っても、変わってない物(大半のコンセプト)、変わった物(物理的な性能)はある筈なんですよね。それを冷静に見極めて、良い方に変わった物を取り込みつつ自分なりの研究開発が出来る、と言うのは一つの理想形だと思っています
— あるしおうね (@AmadeusSVX) 2017年3月9日
ここ数年のVRやらMRの急速なブーム......というか話題に登る状況は、前世紀のそれっぽい話の話題化の再現というかリバイバル的なところもあるし、同時に当時は技術理論としての話だったのが、今回は多分にリアルなものとして操作できるのが大きな違い。頭の中の可能性をやりとりするのではなく、目の前にある実物をいじくりまわして考えられる。無論、体現化することで新たに判明することとか、発想できる方向性とか、結び付けられる要素も出てくる。
昔はできなかったことが今ではできるので、より多くの可能性が想起でき、精査が可能となる。子供の時は財力が無かったのであれをしたいこれも買いたいと思っているだけだったのが、大人になって実際に行動したり購入してみたら、さらに色々なことに結び付いたって感じかな。
前RTは、もうまったくおっしゃる通りで、今の変化は「昔はなにをするにも1万ドルかかっていたものが、ほんの数百ドルで試せるようになった」ということ。量的な変化で、初めて生まれるものがあるわけで。それを「昔に見た」と否定してもしょうがなく、利点を活かすしかない。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2017年3月9日
スマホの生み出した「量産による劇的なコスト変化」によって色々なものは恩恵を受けており、今の技術は画期的な変化だけでなくそうした「量的な緩和」による部分が大きい。AI系の話をきくと、「30年前から予測はあったけど、この演算ができなかった」って話がたくさん出てくる。要はすべて連続体。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2017年3月9日
投稿者さんの「圧倒的な量的変化が、逆説的に質的変化すら引き起こす原動力となる」は、全くその通りで、例えば僕が生まれたばかりの頃は1断面のCT画像を撮るだけで5分かかっており、脳卒中や肝臓癌の診断はかなり困難であった(らしい)が、今や採血と同程度の気軽さで出来てしまう。 https://t.co/scwNVOG3qP
— 湖@9日松波李奈&愛野可奈&キセキレイ (@SchulerSchamal) 2017年3月9日
ニューラルネットワークもGA(進化論的アルゴリズム)も1990年代にあったが、ここまで大規模かつ多彩な実装が出来るようになったのは、今の高速ネットワークに支えられたクラウドとCPUの進化ですね。スループットも半導体プロセス密度も何桁も違う。 https://t.co/f8YMzsWuHa
— 本気を出したいおじさん (@Aki_8ara) 2017年3月9日
また、実在はしていても、手に届きやすいか否かってのも大きな前進の要素となる。ビデオとかデジカメ(、さらにはスマホ)が良い例となるかな。数があれば市場が形成され、それに付随するサービスが割の合うものとなり、多様な可能性が体現化される。また、多くの人に触れられれば、それだけの発想と接触することで、多種多様なアイディアが見いだされることになる。
だからこそ、科学や技術の進歩は怠ってはならないし、立ち止まってもいけない。進むことでこれまで見えてこなかったものが見えてくるようになるし、手に取れなかったものが手に取れるようになる。ノブに手が届かず開けなかった扉を開くことで、新たな可能性が見えてくる。
チャールズ・バベッジ https://t.co/6NynmxJag8 のエピソードが思い出される次第です(°ω°)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年3月9日
コンピュータの基礎概念に欠かせない存在、チャールズ・バベッジ氏と「ブレインズ-コンピュータに賭けた男たち-」 https://t.co/jaTCX5BTP0 以前記事にもしたのを思い出しました(°ω°)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年3月9日
先日の解析機関の話でのチャールズ・バベッジ。「ブレインズ」で当方は初見。このセリフを本当に語ったか否かは不明ですが、気持ちが良くわかるシーン。https://t.co/DYtCPemBgD pic.twitter.com/KNOcl3XVLf
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015年12月17日
以前にも紹介した、恐らくは今現在のコンピューターと同じようなものを論理的に頭の中で作っておきながら、当時の科学技術ではそれを体現化できず挫折してしまった、チャールズ・バベッジ氏。氏も恐らくは技術の進歩発展により、将来自分の理論が体現化するであろうことを予想していたのだろうし、VR周りで前世紀において色々と考えを巡らせた人も、それと同じような想いをしていたのかもしれないなと考えると、色々と感慨深いものはある。
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