ネットショッピングの動向を家計消費状況調査から確認する

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本家サイトの方でネットショッピング動向云々として毎月データを更新している、家計消費状況調査。元々家計調査の派生版的な形で始まった調査で、ネット周りのデータを中心に調査をしているのだけど、状況に合わせて細かい変化が生じており、2017年1月分からは項目の足し引きが行われたり、速報が無くなっていきなり確定報の発表スタイルに変更。

それに合わせて色々とデータの精査方法を再確認した際に、年次データを覗いてちょいとばかり色々と考え事。これは総世帯、つまり単身世帯と二人以上世帯を合わせた全部の世帯におけるネット通販利用率。やはり若年層の方がネット通販の利用率は高い、と。


ただ、利用額などを鑑みると、色々と事情が変わってくる。利用世帯に限定した平均利用額はシニア層の方が高い。これは高単価の旅行などが多く使われているから。そして1世帯あたりの平均的なネット通販利用額は若年層の方が高くなる。これは利用世帯に限定した額面はシニア層の方がちょいとばかり高めだけど、利用率は若年層の方が高いから。


ところが世帯数そのものは高齢世帯の方が多い。なので、全世帯を年齢階層別に仕切り分けし、そのグループ毎の支出総額で比較すると、シニア層の方が高くなってしまう。例えば34歳層まででネット通販に使われた総額が10億円だとすると、55-59歳層では16.5億円が使われているという計算になるのだな。企業側としては当然高いお金を出してくれた方が有りがたいので、購入年齢が限定されるような商品を展開する場合、高齢層向けのを重要視した方がより大きな効果が望めることになる。数の勝利というとそれまでなのだけど、まさにそんな感じ。

まぁ具体的な商品区分別で見るとまた違った結果は出てくるのだけど。ネット通販周りは色々と考えることがあるなあとか、そういえばネット経由での旅行サービスは総じて高齢者向けだよなあと思ってしまう次第ではある。

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このページは、不破雷蔵が2017年3月11日 07:36に書いた記事です。

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