Googleの検索結果表示がどんどん賢くなってて、ほんのちょっとしたTipsなんかだと検索流入って見込めなくなってるんですよね。たとえば「芸能人名+誕生日」なんかだともう検索結果で完結してその先のサイトに行く必要が無い。「地名+天気」とかもそう。
— かわい (@yrik) 2017年3月10日
これは情報の囲い込みとでも表現すべきなのかな、という気はするのだけど。例えばタイプミスをしてそのまま検索した場合、以前はその間違った文字列に関するページを作り、「その文字列は間違いです。もしかするとこちらではないですか」と説明することで、正しい情報を発信する機会を設けることができた。でも今は、検索エンジンを使った時点で「もしかして」とか、さらには「もしかするとこれかもしれないので、これで検索した結果を表示したよ」という感じのサジェスト機能が充実してしまっているので、間違った文字列のページをわざわざ作る必要は無くなった。作ってもあまり意味は無いのだろう。
で、指摘のある通り、シンプルな組み合わせの情報は検索エンジンそのものが回答を出してしまっているので、そこから先に進む必要が無くなってしまう。検索エンジンのポータル化というと少々オーバーな気もするけど。まさにそんな感じ。宅配便の情報とか、路線周りもそうなりつつある。
携帯電話でのインターネットが出始めた頃なんか、手元で天気見るだけでお金取れた時代あったからね。ほんの十何年前。それ考えるとサービスのデフレってかなり進んでるよねとは思う。
— かわい (@yrik) 2017年3月10日
で、以前はそのようなサービスを提供していたところは、当然すたれてしまう。上流でお客を食い止められてしまうのだから、閑古鳥が鳴いてしまう。「サービスのデフレ化」ってのは言い得て妙だけど、検索エンジンなどが便利ポータルサイト化して、集客サービスとして提供されたら、それをご飯のタネに使っていた人はもう食べていけなくなる。それはまるで、機械化によって仕事を奪われた単純作業の労務従事者みたいな感じ。
なんかのサービスが安価になったとしても価値が低下したかっていうとそういうことってあんまりなくて、どっか別の所に転嫁されてることの方が多い。たとえばひと目に触れる数が段違いになることで集客コストが激減したとか。
— かわい (@yrik) 2017年3月10日
ただまあ低廉化で起こった価値の付け替えが手元に来ない限り提供側はどんどん仕事として成立しなくなっていくんですよね、そこをどう組み替えていくかみたいな。
— かわい (@yrik) 2017年3月10日
その組み替えがある意味こじらせて局限化するとフリーミアムみたいな形になるんだよね。これ、なるって言って良いか、なっちゃうって言って良いか悩ましい所。
— かわい (@yrik) 2017年3月10日
ハードルが極端に低く手に取りやすい、っていうのは圧倒的な付加価値ですよ。
— かわい (@yrik) 2017年3月10日
技術の進歩はハードルの低下をもたらす。それにより価値は下がったわけじゃない。相変わらずアイドルの誕生日は色々な人が知りたがるし、電車の経路は誰もが確認したがる。それを得るためのコストが下がっただけの話。スマホの普及で情報(の一部)の取得がしやすくなったのもそんな感じかな。
他方、本日先行した記事【「文字が読める」「文章の内容が理解できる」「文脈が理解できる」はそれぞれ別のお話】にもあるけど、ハードルが下がって取得しやすくなったモノが、本来のモノと全く同じならともかく、ハードルを下げるために色々と簡略化していたり、そのハードルを下げる行為によって全体の流れが読めなくなってしまうと、情報の先にある真意まで手に届かなくなる可能性がある。まぁ、芸能人の誕生日とか路線情報はその辺りはあまり気にしなくてもよいのだけどね。
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