日本の授業、受け身的=4カ国高校生調査―青少年機構(時事通信) - Yahoo!ニュース https://t.co/h1fkdqYCJu #Yahooニュース 解説コメント済み
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年3月13日
該当資料は 高校生の勉強と生活に関する意識調査報告書-日本・米国・中国・韓国の比較- https://t.co/XwQYidQib3 ICT関連のグラフを抽出。パソコン周りの活用率が日本は異様なまでに低い。 pic.twitter.com/mAP4dZxydO
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年3月13日
今件調査は不定期に国立青少年教育振興機構が行っているもので、今回が2回目......ということで、過去の値である2009年との比較も掲載されている。精査対象としては少々難しいものがあるのだけど、高校生の実情を確認する上では大いに役立つ資料に違いない。
他方、他国との比較としては、覚書というかネタ的なもの以上のものはあまりないかなあという気がする。社会環境や教育システムなどが違いすぎるので、同一の物差しで測ると色々と問題が生じる(この辺りの話はOECDのデータ関連でよくある)。ただ、それを差し引いても、日本の高校生でのパソコン周りの行動性向は低いなあ、と。
他調査ではパソコンが無い環境云々ってのはあまり無いので、むしろあっても使わない、スマホばかりやっているってのが実情ではないかなという感はある。それを確かめる調査項目が無いのは残念だけど。例えば自分の所有している、自分が自由に使えるパソコンはありますか、的な質問とかね。さらにそのパソコンをどの程度使っていますかとか、同じような質問をスマホに対してもやってみるとか。
ネットを使わない人の割合は日本が13%ぐらいでそれ以外は3%未満とやや差が出ているのは気になりますが、使っている人の間では他国と比べるとそれなりに上手く使いこなしている感じです(グラフの値はネット利用者限定の、ネガティブな状況の回答率)。 pic.twitter.com/5kS9ajUvAK
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年3月13日
他方、ネットを使っている人のネットリテラシーとか使いこなし度合いについては、日本の高校生はさほど悪くない、いやむしろ良い(直上のグラフはネガティブな方向性の度合い)。ってことは、パソコン周りのは手掛けてないけど、スマホでばりばりやっているってところになるのかな、という仮説の裏付けにも。
日本の高校生の居眠り率を云々する場合、夜間の睡眠時間と学外活動時間を交絡因子に取らないとダメじゃないかな。
— KGN (@KGN_works) 2017年3月13日
要するに忙しすぎて寝てる暇がないって事態を疑ってるわけですが。
で、日本の高校生は居眠りが多いってのは、「居眠り」の概念の違い、解釈の仕方によるところ以外に、指摘されている通り、周辺環境による可能性も多々ある。居眠りをしているのは日本の高校生が不真面目だから、ではなく、他国と比べて高校生の睡眠時間が少ないからとか、学校外活動で余計に疲れているから、的なものの可能性もある。残念ながら今調査ではそこまでは分からない。なので、トリガーとかネタにはなるけど、この調査結果だけですべてを云々するのはリスクが高いのだよね。
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