クロネコヤマトの配送サービスの時間仕切り分けが変更するという話

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宅配便市場においては、Eコマースの拡大により物量が増加する一方、労働人口の減少などにより労働需給は逼迫し、厳しい経営環境が続いています。このような状況の中、当社は労働力確保に向けて職場環境を改善し、社員の新しい働き方を創造するために、2月1日、「働き方改革室」を本社内に新設し、全社をあげて働き方改革を推進しています。


このたび当社は、社員の法定休憩時間の適切な取得や、勤務終了から翌日の始業までの間に一定時間のインターバルを設ける制度の確立など、社員が働きやすい環境を構築するために、サービス内容を変更することを決定しました。


昨年末の荷物大遅延状態が社会的問題となり、その後も状況的にはさほど改善していない、宅配便のパンク状態。ネット通販の普及浸透と世帯数の増加などが大きな要因であることから、今後しばらくは宅配便の需要が減退することはなく、むしろさらに増加するであろうことは容易に想像できるため、パンクをしないように色々と時間的な仕切り分けの変更を行うというもの。以前からちらほら内部情報としては出ていたけど、リリースとして正式に発表されたのは今回が初めてかな。

まぁ、ぶっちゃけると思いっきり賃金を挙げて運用リソースを増やせば、それなりに対応はできるのだろうけど......急には難しいだろうな。労働力の柔軟性の低さがあるから。

で、今回改正される時間の仕切り分け変更は2項目で。一つは当日再配達の受付締め切り時刻。駆け込みで依頼が来た時に対応しきれなくなるからだろうな。再配達できる時間が21時までで、受付が20時ってのは、やはりキツイ。

そしてもう一つは再配達の時間指定枠の変更。お昼時がなくなり、夜は21時までで変わりはないのだけど、20時から21時ではなく19時から21時となった。最後の夜の時間指定が1時間しか幅が無く、そこに大量に再配達指定をされたら大変ってのがあるのだろう。

今件に関して賛否両論があり色々と見たけど、お昼時の廃止は「便利な時間帯が無くなったのは残念だけど、配る側も食事をする時間は必要だってことを考えると仕方なし」というのが大半。他方、夜の時間帯は「20時以降で無いと受け取れない人はツラいよね」との意見が結構あった(一人暮らしが前提)。これは理解はできるのだけど......

20時以降で無いと受け取れないって場合、例えば(再)配達の受け取りをコンビニや受取ボックスに変更するという手立てはあるはず。また、見方を変えるとよほど通勤に時間がかかる人以外は、少なからぬ残業をしている事が前提になる。その人本人が悪い云々ではなく、残業が日常化しているから20時以前は受け取れないってのも、なんだか変な感じだよなあとは思うのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2017年3月18日 07:11に書いた記事です。

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