何度も言うが、私人か公人かというのは人によって決まるものではなく、行動によって決まるものだ。どんな人にも「公人としての行動」と「私人としての行動」がある。新聞記者が家族で遊園地に行けば私人、遊園地に取材に行けば公人だ。そんなこともわからなくなってしまったのか、メディアは。 https://t.co/duN52uBIJB
— 大貫剛 (@ohnuki_tsuyoshi) 2017年3月30日
共同通信や朝日新聞が公式のニュースを配信するアカウントで、書き手の戯言や政治的指向をツイートするのは、「本物のニュースに見せかける」「書き手の思惑に誘導する」との観点で、まさにフェイクニュースそのものなのですね。そしてフェイクニュースを流すアカウントとして、全体が認識されるのです
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年3月30日
以前【公式アカウントで記者のざれごとを流す共同通信】でも触れた、ツイッターでニュースや公式情報を配信する報道界隈のツイッターの公式アカウントが、政治的に偏っていたり、的外れな内容だったり、論理的に明後日な話をツイートする件。共同通信だけでなく朝日新聞もやっていたことが注目を集めている。調べるなり専門家、専門知識を持つ者に尋ねればすぐに分かるような内容を、分からないような形で疑問形で批判していく手法はよくある手口だよね、というのはさておくとしても。
朝日新聞も共同通信も......他にも同じようなやらかしをしているところがあるかもしれないけど。ニュース配信を成す公式のツイッターアカウントで、偏向的な戯言をツイートすることの意味が分かっていない様で残念ではある(どうやらFacebookなどではこの類はないようなんだけど、どうなんだろうね)。ツイートはそのアカウントの背景に紐づけられた、情報の不特定多数への公的な情報開示に他ならない。理解できないようでしたら、ツイッターの利用を止めた方がよい。
ツイッターのアカウントをフォローすると、フィルタをかけていない限り、そのアカウントからのツイートは自動的にタイムライン上に逐次表示される。ツイートした側が「これは本チャンのニュースでは無くて戯言ですよ」と思っていても、あるいは最後に小さく符牒をつけていても、フォローしている人にとっては他の報道としての本物のニュース同様に表示されてしまう。まさにこれはフェイクニュースに他ならず。
今件は分かりやすく例えると、地域ではあちこちに配されている、緊急時や選挙などのお知らせで用いる、公共放送用の市街設置スピーカーで、突然市長が歌いだしたり、自分の嫌いなアイドルの悪口を語るようなもの。あるいは流しそうめんで突然自作のケーキとか、さらには子供が作った粘土細工のおもちゃを流し、「好きなので流してみました。おいしそうでしょ?」とドヤ顔しているようなもの。そしてそれは実のところ、今の報道界隈で問題となっている、プレスとオピニオンのごちゃまぜによる偏向報道の手法と、大きな違いはない。
この辺りは運用側の考え方というかソーシャルメディアの実情とか本質を該当企業が理解しきれていない感じもあるのだけどね。特にツイッターの仕様を理解しきれているとは思えない。もし意図的にやっているようなのなら、もっと悪質ではあるのだけど。
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