↑ ヤングキングアワーズ2017年6月号
表紙は「無尽」。ベタな赤塗りの背景は作品のイメージにマッチしているし登場している人物の黒っぽい色合いの服ともよくマッチして重厚感が強い。歴史ものの専門書の表紙みたいでステキナイス。そして今回は巻頭カラー部分で「ジオブリピンナップ」......って先月もこのパターンか。背景が写真っぽいのも先月と同じ。何かが起きている感がある。
巻頭カラーは「ますらお」。那須与一は名前は知っていたけどこんな感じで描写されるともっと知りたくなるのは歴史もの好きの性か。続いて「無尽」が掲載されるあたり、今号は表紙と合わせてごつい男のパワーのある作品が重点配置されてる感じ。でも双方とも描写は上手いしストーリー攻勢も巧みだし、読みごたえもりもり。
続いて「鬼を買う」。こちらは創作ものだけどやはり時代は昔ってことで、なんだかアワーズが歴史もの雑誌になった感じ。いずれも良い作品だからそれも良し。単回解決的な流れで先もますます読みたくなる構成はさすが。
新連載「絶滅酒場」。要は絶滅種が足を運ぶ幻想的な酒場ってことなのだけど、設定がとても面白い。話の構築が大変だけど、リーマン向け雑誌でよくありそうな話で、ちょいと期待も持てる。「超人ロック」は複数の人物の間で同時進行的な流れ。いつもと違って結構話の構成が複雑になってる感じ。このスタイルは悪くない。トリビュートの方はノーコメント。色々な先生による色々な解釈はとても素敵で興味深く、コメントするのはもったいない。
「アルペジオ」は休載で休載裁判の漫画つき、「ドリフターズ」も休載だけど何もなし。次号から七竈アンノ先生の「ミズハコセカイ」が連載開始。
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