音声アシスタントが普及するとこんなのも当然出てくるよね、というバーガーキングのテレビCM

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「OK Google、ワッパーって何?」──。米ファストフードチェーンBurger Kingが4月12日(現地時間)のゴールデンタイムにこう話すテレビCMを放映した。米The Vergeなど複数の米メディアによると、米Googleの音声認識アシスタント端末「Google Home」やスマートフォンの「Google Assistant」がこの音声に反応し、Wikipediaの「ワッパー」についての説明を読み上げたという。

話しかけるとその声を文言として分析し、その文言に従った反応を示す、音声アシスタント。複数の技術の合成技的なサービスとして、現在急速に普及中ではあるし、元々SF系の作品では夢のツールとして描写されており、技術開発の目標でもあった。最近ではその音声アシスタントが使えるツール、例えばスマホを利用しながらテレビを観る「ながら視聴」も当たり前になってきているけど、そのような状況なら当然ありうるだろうなあ......という発想のCM。

要は音声アシスタントの起動トリガーとなる文言と、それに続く形でアピールしたい商品の質問をテレビで語ると、その音声に従って手元の端末が反応し、観てほしい商品が紹介されるというもの。

今件はGoogle側が対処して反応をしないようにしたとのことだけど、正直イタチごっこな感はある。似たような方法は他の商品、企業もやってくるだろう。同一内メディアでの広告、例えば今件ならばテレビCM内で展開されるのではなく、他のメディアに連動が生じるというのが面白いところであり、同時に怖いところでもある。音声アシスタントのトリガーがもっと色々と便利な反応を示すようになれば、当然それを悪用したものも出てくるだろうからねえ。

まぁ、あれだ。うざかられているポップアップ広告のもっとタチの悪いもの、と表現すればよいのかな。

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このページは、不破雷蔵が2017年4月15日 07:07に書いた記事です。

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