ツイッターをやって良かったと思う数少ない事の一つが、世の中には文脈なんて読み込む事が出来ない人が殊の外に多数派であり、賛否を問わず主張を理解しようという人は極めて稀であるということがわかったということ。これを理解して以降、ストレスはぐっと減った。
— 不確実性下の中田大悟 (@dig_nkt_v2) 2017年4月1日
保育士周りで男女の差異に関して色々と論議が出ている中で、こんな話も派生して出てきている。性別が男だから家事は習得させる必要が無いとの考え方はどうなんだろうか、というもの。まったくもってその通りで、見方を変えれば女性に学問は必要ないとの意見と何ら変わりは無い。
本格的、専門的な話は別として、最低限生きていくためのあれこれは、男女変わらず習得させねばならないし、それ以上のものは個々の資質に従って、あるいは当人の意思に基づいて......となるべきだ。性別による統計学的な差異が、個々の資質を蹂躙してよいとは思えない。当然、性的に越えられない壁ってのもあるけれど。
家事ならば例えばお米を研ぐとか炊飯器の使い方とかご飯の保存方法とか。電子レンジの使い方とか。「いや、そんなの誰でもできるでしょ」と思う人もいるかもしれないけど、基本的にこの類のものって、教わらなければ分からない......中学の家庭科の時間に家事は一通り習得するようになっていたはずなのだけど、今はどうなんだろう。
これは同感ですな>RT
— KGN (@KGN_works) 2017年3月31日
自分の住環境を整え、食を調達し、被服を整え、身体の清潔を保つ。
この方法を教えないのは虐待でしょうとね。
それすら教えないってのは、指摘の通り生活のすべを学ばせないってことなのだから、虐待に等しい感はある。救命道具の使い方を教えずに船に乗せるとか。いやもっと一般的に、自動販売機や自動改札口、さらには電話の使い方を教えずに世に放つようなもの。ああ、江戸時代の人が現在にタイムスリップしたら、よほどの好奇心と適応力が無ければ生きていけないよね、というところか。
最終的にお金で何でも賄うにしても、「どのくらいの予算と時間と下準備が必要なのか」を計画するのは自分ですからね。
— KGN (@KGN_works) 2017年3月31日
最低限の知識もない場合、まずここから躓きます。
買い物メモを渡されても必要な物が買えない中高年男性が実在しますが、あれは本人にとって非常に危険です。
「家事」という言葉を使うと抵抗されるんですが、この言葉の中身を分解すれば
— KGN (@KGN_works) 2017年3月31日
・住環境整備
・被服調達、メンテナンス
・糧食調達(購入、加工。片付けは住環境整備の一部)
・身体管理(清潔の維持含む)
ですからね。子供のうちから少しずつ教えてあげてください。
子供の頃は、ママに面倒見て貰う。
— KGN (@KGN_works) 2017年3月31日
大人になったらお嫁さんが全部やってくれるもの。
そう思い込んで育つと、独りじゃろくに風呂にも入れない大人になりかねません。洗濯もせず風呂にも入らず、悪臭漂わせてゴミの中に住んでる独居男性はあんまり珍しくないですが......
家事って生活行動調査ではよく出てくるキーワードだけど、詳細区分では結構色々とあるんだよね。炊事洗濯掃除はすぐに頭に浮かぶけど、他にも買い物とか家計管理とかゴミ出しとか住居のメンテナンスとか近所づきあいとか健康管理とか。その辺まで含めて全部家事。「家」の「事」柄だから。
以前も触れた記憶があるけど、その観点では中学校の(高校もあるのかな)の家庭科の教科書は一生の教本足り得るので、捨てずにとっておくことをお勧めしたい。
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