老が......なる言葉はあまりにも直接過ぎるので、その意味合いも兼ねて「時代の流れによる環境変化に対応できない適応不全症候群」なる言い回しを創生したのですが、長すぎるのです。そしてほぼ同義語として「ロートル」なる言葉がすでにあった事に先ほど気が付きました。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年4月5日
老が...なる言葉は状況を表すのには適しているものの、印象というか感情的な読まれ方が強すぎてそれがかえって弊害となってしまうので、「時代の流れによる環境変化に対応できない適応不全症候群」という実情を説明した言い回しを考えて辞書登録したのだけど、それが大元の言葉を想起するには至りにくいし、なにより長すぎるということで、色々と考え探していたところ、「ロートル」なる言葉があったよという話。これなら印象面が前に出過ぎて本題に入れないようなこともなくなる。
で、そのロートルに関しては昔から存在していたし、確率論的に一定数は発生しうるのだから、人が長生きすればするほど数も増えてくるのは致し方ない。昔話に登場する意地悪爺さんみたいなものだ。
ただし昨今では「社会の変化が加速していることで、旧態依然化するまでの時間が今まで以上に短縮」してしまい、ロートル化に至るまでの年数が短くなってしまった。例えば昔ならば10年ひと昔とか、数十年前の話でようやく昔かなという感はあったけど、今ではヘタをすると3、4年で情報のアップデートをしておかないとついていけなくなる。
電話の主流が固定電話である時代は結構長く続いて、姿かたちが変わったり(ダイヤルからプッシュへ)色々な機能は追加されたけど、基本的な部分は変わらなかった。概念的にも利用スタイルもね。でもそれがPHS、従来型携帯、そしてスマホにシフトするにつれ、その主流への移り変わりの時期は短くなり、しかも利用スタイルも大きな変化を遂げている。最新のものに該当するスマホでは、通話機能そのものがサブ扱いされていると判断しても間違いじゃないほど。
そしてそれに加え、「高齢化により該当する人口、人口比率の増加」で、足かせとなりうるロートル的な存在の数が増え、影響力が大きくなっているのは否めない。日本では特にその傾向が(高齢化の伸長に伴い)強い。これは以前も言及したけれど、日本の社会全体における沈滞感、低迷感の少なからずは、この人口構成比率も影響してるんじゃないかな。
またこのロートル問題は例えば、ジャーナリズム、報道界隈関係でも当てはまるというか原因の一つな気がする。ネットの普及浸透に伴い、情報の意義や使われ方が大いに変化したため、ロートル化する条件が多分なものとなった。そしてそれについていけない、アップデートできない人も相当数となり、さらにそのような人たちがそれなりの権限を抱えたままでいるってのが現状を生み出しているのだろう。
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