「家事できない」という人は多くいるが、あれもかなり階層の概念があります。まず「炊飯器で米が炊ける」ならできない中ではかなりできます。本物の「自炊できない」は米をとぐとか以前に計量カップが使えないです。炊飯器の目盛りが読めないか、読めてもそれが米の量に関係があるとわからない
— まくるめ (@MAMAAAAU) 2017年4月11日
みな「家事ができない」と口をそろえるが、どこがどのぐらいできないかは本当に人によって違う。ある医学部の男の子は、カレーを作るとき、鍋を90分休まずにかき回し続けたが、液体の上澄みしかかき回していなかったので底は炭化していた。かき回すことは知っていたが理由は知らなかったのだ。
— まくるめ (@MAMAAAAU) 2017年4月11日
これはぼんやりとは認識していたけれど、明確にしておいた方が良いなということで、その覚え書き。お湯を注いでカップラーメンのフタを開けて注ぎ、フタを閉じて3分間待ち、フタを開けて出来上がり、的なプロセスを「料理ができる」と表現して笑われるというネタ的な話は良く聞くけど、これですら出来ない人も確かにいる。指摘を受けて調べてみたらその通りだったので驚いたのだけど、米国のカップラーメンは多分に水を入れて電子レンジで加熱して作るプロセスのもので、日本のようにお湯を沸かして注いで待つスタイルのは少数なのだそうな。
米を研げない、計量カップの使い方が分からない、そもそもお米を炊いてご飯にするというプロセスを認識できない、理解が及ばない。これはひとえに知らないから、覚えていないから。米やご飯は知っていても、どのような仕組みで、方法で米がご飯になるのかが分からない。またこのレベルの認識でしかないと、当然お米の虫よけの対処をした上での保存方法とか、ご飯を炊いた後はどのようにしまっておくべきか・どれぐらい日持ちするのかも分からない。この辺りは以前指摘している通り、家庭科の教科書に色々と書いてあるので手元に残っていれば読み直すことをお勧めしたい。
知っている人には「何を頓珍漢なことを」と思うようなことでも、ネタ的な作り話だろうという話でも、知らない人には本当にありうるお話。蛇口から水が出るのを見て、水道の仕組み・概念を知らなければ、蛇口だけ購入して壁につければ水が出ると思うだろう。説明書があったとしても、それを読むかどうかは利用側の判断次第ではあるし、ましてや説明書が無いものなら知識が無く、調べるという発想も無ければ手の打ちようがない。
袋詰めのお米を買ってきても、そして手元に炊飯器があっても、炊飯器の概念を知らず、ましてやお米を研いで炊くというプロセスを知らなければ、炊飯器を放り投げてお米を生のままかじって食べてしまうかもしれない。パックのレトルトカレーもヘタをすると「温めるってあるからお湯じゃなくて電子レンジにぶちこめばいいじゃん」という感じで、封も切らずにそのままぶち込んでとかいうのもありそう。教わらなければ分からないし、説明に書いてあっても読むとは限らない。
自炊してない人が思ってるほどには、自炊しても節約効果はない。たしかに値引きとかをがんばって買ったり工夫したらかなりいけるんだけど、時間だいぶ使うから、料理が好きでないとたぶん苦痛になる。独り身で働いてるんなら「メシだけ自分で炊いて、おかずは買う」が効率いいと思う
— まくるめ (@MAMAAAAU) 2017年4月11日
値引きなんかを拾い買いして献立を組み立てていけばかなりコストカットできるんだけど、それなりに頭にレシピが入ってて、50円で売ってるブロッコリーを見たときにどう食うか考えつけるぐらい家事に経験値を振っている必要があるし、一般的にはそんなことするより仕事した方がよい
— まくるめ (@MAMAAAAU) 2017年4月11日
だから自炊スキル、ひいては家事全般なんか究極的には人(ぼくみたいな種族)にやらせとけば良いし、そのほうが共同体の出力はアップするのだが、それはそれとして、ゴミをフライパンに捨てるひとがいるのはちょっと家事とは別の問題だよな
— まくるめ (@MAMAAAAU) 2017年4月11日
一方で多少なりとも自炊を自称できるような調理スキルがあったとしても、結局コストパフォーマンスを考えると一から十まで自炊をするのは、案外無駄が多かったりする。自動車免許を取得している人がすべて、プロのレーサー並みのスキルを持っているわけじゃないってのと同じ。
ましてや一人暮らし、あるいは少人数世帯向けの調理となると、量によるコストダウン効果が効かなくなるので、ご飯などの主食は自前で作って、おかずの類は中食で済ませた方が、時間もお金も節約できることになる。ならばお店なりにアウトソージングした方が結局は利口な感じではある。
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