以前高校生か中学生かだかが「年上だからって尊敬できない相手に敬語は使えません」って意見見たけど、敬語って相手の為というよりもむしろ「自分は礼儀礼節わきまえた害のない人間ですからあなたにも紳士的対応を求めます」って態度を示すためのもんで、相手が尊敬できるかできないかは関係ないよね
— 葦切鮫 (@samekiri1) 2017年4月10日
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— 中村甄ノ丞あるある早くいいたい (@ms06r1a) 2017年4月12日
それに加えて敬語は「自分と貴方は仲良しではありません」ということを表し確認する為のツールでもある、というようなことを前にダラダラと呟いたことがある。
日本語の待遇表現は関係の遠さ/近さを示しているもので、上下ではなく距離の関係なんだよな。だからA社の社長とB社の営業が会話する場合でも、礼儀としてはお互いに敬語であるべきで、社長の方が偉いから伝法に話して良い、というものではなくて。
— 中村甄ノ丞あるある早くいいたい (@ms06r1a) 2017年4月12日
敬語は一般的に自分の目上の人に対して使うと教えられているけど、指摘されてみると確かにそのような使い方もあり、なぜそう使うかと考えると、やはり指摘の通り相手との距離感を意味するものだなという感はある。怒った時や相手と距離を置きたい時も敬語を使うってのは結構あるよね。逆にタメ口ってのはそれなりに親しい人、つまり(物理的ではなく心境的に)距離が近い人でないとできないもの。
敬意というのは、相手の偉さによって示すものではなく、知らなさ、解らなさによって示すものであって、よく知らない相手、親しくない相手にこそ示すもので、そのことを示すのに、知的心理的な距離を物理的な距離に置き換えて言葉を選ぶという仕組みになってる。
— 中村甄ノ丞あるある早くいいたい (@ms06r1a) 2017年4月12日
よく嫁なんかが怒って敬語になるのが恐い、っていう話を聞くが、あれは夫婦間の関係の断絶、絶縁する意思を感じるから恐いわけよ。敬語に感じる冷たさっていうのは、貴方とは仲良しではありません、さようなら、という意思表示に感じるからで。
— 中村甄ノ丞あるある早くいいたい (@ms06r1a) 2017年4月12日
ヤンキーがいきなり伝法になれなれしく話しかけてくるのは、殴りかかれる距離に心理的に近づく為ですよ。
— 中村甄ノ丞あるある早くいいたい (@ms06r1a) 2017年4月12日
で、よく考えてみると目上の人、偉い人ってのも、自分との間には距離があり、だからこそ敬語を使うと考えれば納得はいく。距離の方向性が上下になっただけの話。目下に対しては敬語を使うか否かってのはまた別だけど、考え直してみると立場的に自分より下に居る人にため口や乱暴な口調で語るってのも、自分の価値を毀損しているようであまりよろしくない感はある。結局、距離感で考えて、敬語を使うか否かを決めた方がよさそうだ。
そしてヤンキーがため口を使うのは近接距離にあるから、すぐに実力行使に出るぞという脅しの意味合いもあるとの解釈も理解できる......ってああ、そうか。ソーシャルメディアでも暴言を吐く界隈がため口を使うのは、それが理由なのか。
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