冒頭からすごいデータが出てきた
— あらたに (@alatani) 2017年4月16日
(中村禎里「動物たちの日本史」P.9 pic.twitter.com/A3SJbVuCep
昔ばなしは探せばいくらでも出てくるし、元ネタが一つでも色々と分派したものがあってそれをどのようにカウントするかで違ってくるから、今件はあくまでも一つの指標でしかないという考えで見るのが正解なんだろうけど。発想としては面白い。人に化けるってことでよく知られているキツネとタヌキは物語上でも多数実例がある一方で、人から変身したものはほとんど無い。当時の日常生活に密着している馬や猿が、人から変身したケースで多いのは分かるけど、ネズミやモグラは......ああ、当時はよく見かけたってことか。人が猫になるってのが無いのは興味深い。
当時の生活様式が物語を形成する基盤となったからこそ、生活に密着する動物たちが人に化けたり人から化けたりした話が多数生み出されているのかな、という感じ。それにしては鳥類が人から変身したのが多いってのは面白い。空を飛びたいという願望が根強くあり、それが「鳥になれば空を飛べる」への思惑に転じて、そうなった人の話を想起させたのかも。
動物たちの日本史 https://t.co/RH4q8UNhab アマゾンで確認した(°ω°)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2017年4月16日
で、掲載されている冊子はこちら。数多く存在する同一カテゴリのものを体系立てて統計にしたてることで、何か変わったことが見いだせないかとする方法論は、地味で手間もかかるけど、大変意義深いものがある。例えば今件のネタにしても、地域別に仕切り分けしたらどのような結果が出るだろうとか、ね。まぁ、母数が少ないので統計値として有意な値が出てくるかは疑問ではあるのだけど......。
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